ブラインドでオフィスを快適に!種類・選び方・活用法を徹底解説

オフィスの環境づくりにおいて、ブラインドは装飾だけでなく、働きやすさに直結する重要な設備です。適切なブラインド選びは、日差しのコントロールによる作業効率の向上・プライバシーの確保・空間全体の印象づくりまで幅広く影響します。
とはいえ、多種多様なブラインド製品が市場にあふれる中、「どの種類を選べばいいのか」「自社に適したブラインドはどのように選べばよいか」と悩む企業さまも多いのではないでしょうか。
今回の記事では、オフィス移転・改装を手がける株式会社オリバーが、
について解説します。
機能性とデザイン性を両立させたブラインドを選べば、従業員の満足度向上とコーポレートイメージの強化を実現できます。
オフィスでブラインドが選ばれる理由
ブラインドは、オフィスの窓まわりのアイテムとして多くの企業で採用されています。理由は「採光調整の自由度が高い」「見た目はスッキリしてオフィスデザインに馴染む」「メンテナンスがしやすく、清潔な環境が維持できる」の3点です。
採光調整の自由度が高い

ブラインドの最大の特徴は、光の量と角度を細かく調整できる点です。オフィスでは、パソコン作業のしやすさや集中力の維持のために適度な明るさが求められます。ブラインドであれば、スラット(羽根)の角度調整により直射日光を遮りつつ、自然光を取り入れられます。
また、採光調整が自由自在であることから、時間帯や季節に応じて光の入り方をコントロールできるのも大きな利点です。例えば、朝日や夕方の強い西日を和らげたり、冬場は光を多く取り入れて暖かさを確保したりと、季節や時間帯に応じた光の調整ができます。
見た目がスッキリして、オフィスデザインに馴染む
ブラインドは構造がシンプルで洗練されたデザインが特徴です。使用していない時にはコンパクトに収納でき、限られたオフィススペースを視覚的に広く感じさせる効果もあります。
また、カラーバリエーションも豊富なのでどんなオフィスでも調和しやすく、無駄のないスマートな空間を演出できるのが魅力です。壁面や家具との色調を統一することで、より洗練された印象の空間づくりを実現できます。
メンテナンスがしやすく、清潔な環境を維持できる
オフィスは毎日多くの人が出入りするため、清潔な環境を保つ必要があります。特に清潔感は企業イメージにも直結する、重要な要素の一つです。素材によって異なりますが、ブラインドは一般的にカーテンよりもホコリがたまりにくく、手軽に掃除できるのが利点です。
例えば、アルミ製やプラスチック製のブラインドは、湿った布で拭くだけで簡単に汚れを落とせます。最近では防汚加工や抗菌処理が施された製品も増えており、衛生面での配慮も充実しています。長期間使用しても美観を保ちやすく、メンテナンスコストの削減にもつながるのです。
ブラインドとカーテンの違いは?
窓まわりの装飾として代表的な「ブラインド」と「カーテン」は、一見すると同じ役割を果たすように思えますが、実際には機能性やデザイン性に大きな違いがあります。オフィス環境に適したブラインドを選ぶなら、これらの違いを正確に理解しておきましょう。
以下は、ブラインドとカーテンの違いを比較した表です。それぞれのメリットとデメリットの違いを把握したうえで窓まわりの設備を選ぶ参考にしてください。
比較項目 | ブラインド | カーテン |
採光や遮光の調整 | ・スラット(羽根)の角度で細かく光をコントロールできる ・部分的に光を取り入れながら目隠しできる | ・レースとドレープを組み合わせて光量の調整は可能だが、細かくコントロールするのは難しい ・遮光カーテンなら完全に光を遮れる |
プライバシー | 角度調整により、外からの視線を遮りながらも採光や景観を確保できる | 完全に閉めると高いプライバシー性を確保できるが、採光との両立は難しい |
メンテナンス性 | ・拭き掃除が基本で、部分的な清掃が可能である ・素材によっては水洗い可や抗菌加工のものもある | ・布製が多く、ホコリやニオイが付きやすい ・定期的な洗濯やクリーニングが必要である ・大型だと取り外しや設置に手間がかかる |
空間の見え方 | ・スッキリとしたミニマルな印象を演出できる ・使用していない時は収納でき、空間を広く見せる効果がある | ・布の質感や柄でソフトな印象を与え、空間に温かみやアクセントを加えられる ・デザインによっては圧迫感が出ることもある |
デザインの バリエーション | シンプルなデザインが多く、カラーや素材の選択肢は豊富である | 柄や素材のバリエーションが豊富で、装飾性に優れる |
断熱・防音性 | 基本的には低い。特殊な断熱タイプもあるが、厚手のカーテンには及ばない | 厚手の生地やライニング付きのものは高い断熱・防音効果を発揮する |
設置の自由度 | 窓枠内や壁面など、さまざまな設置方法があり、窓の形状を選ばない | カーテンレールの設置が必要で、特殊な形状の窓には対応しにくい場合がある |
コスト | 比較的高価格だが耐久性は高く、コストパフォーマンスに優れている | 比較的安い。洗濯や交換の頻度によっては、長期的なコストは高くなる場合もある |
上記の表から、ブラインドは光量の調整・メンテナンスのしやすさ・デザインのバリエーションが豊富である点がメリットといえます。
一方、カーテンは、柔らかい雰囲気・音の吸収性・断熱性を求める場合に適しています。オフィスの用途や環境に応じて、適切なアイテムを選びましょう。
オフィスブラインドの主な種類と特徴
オフィスのブラインドには、用途やデザインに応じたさまざまな種類があります。中でも代表的なのが、「横型ブラインド」「縦型ブラインド」「ロールスクリーン」の3種類です。ここでは、それぞれの特徴とメリットを解説していきましょう。
横型ブラインド

横型ブラインドは、オフィスで最も一般的に使用されるタイプです。水平に並んだスラットを上下するコードと角度を調整するロッドで光を調整します。最大の特徴はスラットの角度を変えて、直射日光を遮りながらも自然光を取り入れられる点です。完全に閉じれば外からの視線を遮断でき、会議室やミーティングスペースにも最適です。
また、カラーや素材のバリエーションも豊富にあり、価格帯が比較的リーズナブルである点も魅力といえるでしょう。
縦型ブラインド

縦型ブラインドは、縦方向に並んだスラットを左右に開閉し、角度も調整できるタイプです。大きな窓や掃き出し窓など広い面積をカバーするのに適しており、エントランスやオープンスペースに使用される傾向です。縦型ブラインドは横型ブラインドの性能に加えて以下3点のメリットがあります。
- ホコリが溜まりにくく、メンテナンスコストを削減できる
- 風が通りやすく、空調の効率を損なわない
- 縦のラインが空間に高さをもたらす視覚効果があり、天井が低くても開放感を演出できる
ロールスクリーン

ロールスクリーンは、一枚布をロールに巻き上げるシンプルな構造のブラインドです。操作が簡単で、スッキリとしたデザインが特徴です。また、遮光性・遮熱性・UVカット機能など、さまざまな機能を持つ生地から選べるため、オフィスの用途に応じて最適な環境を作れます。例えば、遮光性や遮熱性の高いロールスクリーンなら、プロジェクターの使用頻度が高い会議室や西日の強いオフィスフロアでその性能を最大限に発揮します。
近年では、電動式や上下二段式で光の調整が可能なデュアルタイプなど、より使い勝手を重視した製品が増えている傾向です。オフィスの雰囲気や機能性を高めるアイテムとして注目されています。
オフィスのブラインドを選ぶ4つのポイント
ブラインドを選ぶ際は機能性だけでなく、オフィスの雰囲気や使用目的に合わせた選択が重要です。ブラインドのカラーや素材によって空間の印象や快適性が大きく変わるため、慎重に検討する必要があります。ここからは、オフィス環境に最適なブラインドを選ぶための4つのポイントを解説しましょう。
カラーで選ぶ
ブラインドのカラーは、オフィスの印象や従業員の働きやすさに影響を与える重要な要素の一つです。壁紙・床材・家具との調和を考慮し、長期間使用することを前提に飽きのこないカラーを選ぶのがおすすめ。以下は、色調が与える印象の一例です。
【ホワイト・グレー系】
清潔感があり、どんなインテリアにも馴染みやすいオフィスの定番カラー。光を反射して室内を明るく見せる効果があります。
【ブルー系】
洗練されたスタイリッシュな雰囲気を演出できます。リラックスしながら集中できる環境を作りたい場合に適しています。
【ベージュ・ブラウン系】
温かみがあり、落ち着いた印象を与えたい場合におすすめ。ナチュラルなインテリアと相性がよいカラーです。
【ブラック・ダークカラー系】
シックで高級感のある雰囲気を演出できます。ただし、圧迫感を与えやすいので、広い空間向きです。
上記以外であれば、企業のコーポレートカラーを取り入れるのも効果的です。ミーティングルームやエントランスのブラインドに企業のカラーを取り入れることで、ブランドイメージの強化につながるでしょう。
素材で選ぶ
ブラインドの素材選びは、耐久性・メンテナンス性・コスト・空間の印象に直結します。素材によっては遮熱・遮光・防汚加工が施されているものもあるため、オフィスの用途に合わせて選ぶことが大切です。以下はブラインドの素材の一例です。
【アルミ製】
軽量で耐久性が高く、汚れに強いのが特徴です。メンテナンスが簡単で、多くのオフィスで採用されています。

【木製(ウッドブラインド)】
温かみのある質感により、高級感を演出できます。応接室や役員室などの格式あるスペースにおすすめです。

【ファブリック製】
やわらかい印象を与え、高い吸音性があります。会議室やリラックススペースに適しています。

【PVC(樹脂)製】
汚れがつきにくく、清潔な環境を保ちやすいのが特徴です。また、耐水性があり、湿気の多い場所でも使用できます。
上記以外だと、環境への配慮が企業イメージに関わる昨今、リサイクル素材を使用したエコフレンドリーなブラインドも選択肢として検討するのもよいでしょう。
窓の形に合わせて選ぶ
オフィスの窓は形状やサイズが多様であり、それに合わせたブラインドを選ぶ必要があります。以下は、窓の形状やサイズに適したブラインドの種類をまとめたので参考にしてください。
【標準的な長方形の窓】
横型ブラインドやロールスクリーンが最適です。スッキリとした印象を与え、採光調整がしやすくなります。
【横に広い窓やガラス壁】
縦型ブラインドがおすすめです。開閉しやすく、スタイリッシュな印象を与えられます。
【高さのある窓】
縦型ブラインドやロールスクリーンであれば、垂直方向の広がりを美しく見せる効果があります。
【特殊な形状の窓】
例えば、円形・三角形・斜めの窓の場合は、オーダーメイド対応のブラインドか、プリーツスクリーンのような柔軟性のある製品が向いています。
オフィスの雰囲気に合わせて選ぶ

オフィス全体のデザインコンセプトや企業イメージとの調和を考えたブラインドを選べば、空間の一体感を生み出せます。例えば、ミニマルなオフィスには、シンプルなデザインのアルミブラインドやロールスクリーンがおすすめです。木を多用した温かみのある空間には、木製ブラインドや暖色カラーの布製ブラインドが調和します。ハイテクな印象のオフィスであれば、電動式やスマート機能を搭載したブラインドを取り入れることで先進性をアピールできるでしょう。
また、オフィスの用途によっても選択肢は異なります。集中力を要する作業エリアには遮光性の高いタイプ、リラックスできるランチスペースには柔らかな光を取り入れられるタイプなど。エリアごとに使い分ければ、よりブラインドの効果を発揮します。
ブラインドの機能を活かす!目的別の活用法
オフィスのブラインドは単に光を調整するだけでなく、企業価値の向上・業務環境の改善・コスト削減まで、さまざまな効果をもたらします。ここからは、「企業イメージの演出」「省エネや快適性の向上」「衛生管理の強化」といった目的別に最適なブラインドの活用方法をご紹介しましょう。
企業イメージを演出する「デザインブラインド」

オフィスのブラインドは、企業のブランドイメージを反映させる重要なインテリアの一つです。特に来客エリア・受付・会議室などは、企業イメージを直接伝える場所としてデザインブラインドの活用が効果的です。ロゴやコーポレートカラーを取り入れたデザインブラインドなら空間全体に統一感をもたらし、企業ブランドの強化につながります。
例えば、半透明の生地に企業ロゴや商品をプリントしたロールスクリーンであれば、光を通してロゴや商品を柔らかく浮かび上がらせる効果があり、洗練された印象を与えます。また、パンチングしたアルミブラインドにパターンデザインを施したものや、特殊な織り方の布製ブラインドなど、素材そのものの質感を活かしたデザインブラインドもあります。これらは芸術作品のような役割も果たし、企業の個性も演出できるでしょう。
省エネ・快適性を高める「遮熱・遮光ブラインド」

オフィスの温度環境は、従業員の快適性や作業効率に大きな影響を与えます。特に、夏の直射日光や冬の寒気は、室内温度を大きく変動させる要因です。このような問題を解決するために有効なのが、遮熱・遮光ブラインドの活用です。
特殊な反射コーティングが施された遮熱ブラインドは、外からの熱を遮断しつつ室内の冷暖房効果を高める設計になっています。これにより、エアコンの使用頻度をおさえられるため省エネやコスト削減が実現可能です。
また、遮光性能の高いブラインドはPCモニターへの映り込みを防止し、作業効率の向上にも貢献します。特にプロジェクターを使用する空間の場合、外光の影響を受けにくい遮光性の高いブラインドを選べば視認性を向上できるでしょう。
衛生的な空間を作る「抗菌・防汚ブラインド」
オフィスでは多くの人が同じ空間を共有するため、清潔な環境の維持が重要な課題となります。ウイルスや細菌の拡散を防ぐ対策は、従業員の健康を守る上で欠かせません。そこで近年注目されているのが、抗菌・防汚機能を備えたブラインドです。
抗菌ブラインドには、抗ウイルス加工や防カビ加工が施されており、細菌の繁殖をおさえる効果があります。一方、防汚ブラインドは、ホコリや汚れが付きにくい特殊なコーティングが施されているため、日々のメンテナンスが簡単です。従来のブラインドと比べて拭き掃除の手間が軽減され、常に清潔な状態を保てます。これらのブラインドを導入すれば衛生的で快適なオフィス環境を維持しやすく、従業員の健康管理にも貢献できるでしょう。
まとめ
以上、オフィス移転・改修を手がける株式会社オリバーの視点から、
- オフィスでブラインドが選ばれる理由
- ブラインドとカーテンの違い
- オフィスブラインドの主な種類と特徴
- オフィスブラインド選びのポイント
- オフィスブラインドの目的別の活用法
について、解説しました。
オフィスのブラインドは、採光調整の自由度の高さ・デザイン性・メンテナンスのしやすさから、多くの企業で採用されています。また、オフィスの用途や雰囲気に合った種類を選べば、企業のブランドイメージ向上や従業員の働きやすさ、さらには省エネまで幅広く実現できるアイテムです。
オフィスに適したブラインドを導入し、働きやすく、企業の価値を高める空間づくりを目指してみてはいかがでしょうか。
オリバーでは、オフィス移転・改修のプロジェクトを数多く手がけています。オフィス空間づくりにお困りの際は、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。


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