オフィスエントランスのデザイン事例8選!おしゃれな空間を作るポイントも解説

オフィス移転やオフィス改装を検討する企業担当者にとって、受付のデザインはどうするのが良いのか悩ましい点の一つです。
「来客に良い印象を与えたい」
「機能的にも使い勝手のいい受付、エントランスにしたい」
とお考えの方も多いのではないでしょうか。
この記事ではオフィス移転・改装を手がける株式会社オリバーの視点から、オフィスエントランスの役割からデザインのポイント、そして参考にしたいデザイン事例まで、成功するエントランス作りの秘訣を詳しく解説します。
- オフィスエントランスが持つ重要な3つの役割
- オフィスエントランスのデザインで重視すべきポイント
- オフィスエントランス設計時の注意点
- オフィスエントランスを検討する際のポイント
- 【事例】オリバーが手がけたオフィス受付のデザイン 8選
オフィスエントランスが持つ重要な3つの役割
オフィスエントランスには、単なる出入り口以上の重要な役割があります。主な役割を3つに分けて解説します。これらの役割を理解することが、効果的なエントランスデザインの第一歩です。
企業の顔として第一印象を決める役割
エントランスは、来訪者がその企業に対して抱く第一印象を決定づける場所です。 清潔感があり、デザイン性の高い空間は、企業に対する信頼感や安心感に繋がります。逆に来訪者が不便を感じるようなエントランスでは、企業のイメージを損ないかねません。来訪者を温かく迎え入れ、ポジティブな印象を持ってもらうための工夫が求められます。
企業理念やブランドイメージを伝える役割
エントランスデザインは、企業理念やビジョン、ブランドイメージを社外に発信する強力なツールです。 コーポレートカラーやロゴを効果的に使用したり、事業内容に関連するモチーフを取り入れたりすることで、企業のアイデンティティを視覚的に伝えることができます。 このブランディング効果は、顧客や取引先だけでなく、採用候補者に対しても「この企業で働きたい」と思わせる魅力的なアピールになります。
従業員のモチベーションを高める役割
エントランスは来訪者だけのものではありません。毎日出社する従業員にとっても、自社への誇りや愛着(エンゲージメント)を高める上で重要な役割を果たします。 おしゃれで快適なエントランスは、従業員の満足度を向上させ、「この会社の一員である」という意識を高める効果が期待できます。従業員のインナーブランディングを促進する場としても、エントランスの役割は大きいのです。
オフィスエントランスのデザインで重視すべきポイント
企業の価値を高めるオフィスエントランスを実現するためには、デザインにおいていくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。見た目のおしゃれさだけでなく、企業のメッセージを伝え、訪れる人々に快適さを提供するための具体的な工夫を見ていきましょう。
デザインコンセプトを明確にする
まず最も重要なのは、エントランスのデザインコンセプトを明確にすることです。「来訪者にどのような印象を与えたいか」「企業の何を伝えたいか」を定義します。
例えば、「先進性」「信頼感」「温かみ」「創造性」など、キーワードを具体的に設定することで、デザインの方向性が定まり、統一感のある空間づくりが可能になります。
コーポレートカラーやロゴで統一感を出す
企業のブランドイメージを視覚的に伝える最も効果的な方法の一つが、コーポレートカラーやロゴの活用です。壁面や受付カウンター、什器などにコーポレートカラーをアクセントとして取り入れることで、一目でその企業らしさを印象付けることができます。
ロゴのデザインを空間のモチーフとして展開するのも、オリジナリティを演出する上で有効な手法です。
計画的な照明計画で空間を演出する
照明は、空間の雰囲気を劇的に変化させる力を持っています。例えば、清潔感や先進性を演出したい場合は青白い昼光色を、温かみやリラックスした雰囲気を作りたい場合は暖色系の電球色を選ぶと効果的です。
間接照明を使って空間に奥行きを出したり、スポットライトでロゴや展示品を際立たせたりと、計画的な照明計画で印象的な空間を演出しましょう。
来訪者が快適に過ごせるおもてなしの工夫
エントランスは、来訪者が受付後に待機する場所でもあります。座り心地の良いソファやテーブルを設置する、アロマディフューザーで心地よい香りを漂わせるなど、短い待ち時間でも快適に過ごせるような「おもてなし」の工夫が大切です。こうした配慮は、企業に対する好感度を高めることに繋がります。
自社の商品やサービスをPRする
エントランスは、絶好のショールームとしても機能します。自社の主力製品や最新サービスを展示するスペースを設けたり、デジタルサイネージで事業内容や企業の沿革を紹介したりすることで、来訪者の理解を深め、ビジネスチャンスを広げることができます。ただし、過度なアピールは避け、空間デザインと調和させることが重要です。
オフィスエントランス設計時の注意点
魅力的なオフィスエントランスを実現するためには、デザイン面だけでなく、実用面での注意点を押さえておくことが不可欠です。日々の運用や安全性に関わるこれらのポイントを見落とすと、後々のトラブルや使いづらさに繋がる可能性があります。
来訪者と従業員の動線を考慮する
設計段階で最も重要な注意点の一つが、動線計画です。 来訪者の動線と従業員の動線が交錯すると、混雑しやすく、落ち着かない雰囲気になってしまいます。
可能であれば、入り口を分ける、あるいはパーテーションなどで視覚的に区切るなどして、それぞれの動線を明確に分離することが望ましいです。これにより、来訪者はスムーズに目的の場所へ向かうことができ、従業員は気兼ねなく出入りできます。
セキュリティ対策を万全にする
デザイン性を追求するあまり、セキュリティ対策がおろそかになってはいけません。 誰でも執務エリアに簡単に入れてしまうような設計は、情報漏洩のリスクを高めます。
ICカード認証や生体認証システム付きのセキュリティゲートを設置する、受付から執務エリアが見通せないようにレイアウトを工夫するなど、企業の機密性を守るための対策を必ず設計に盛り込みましょう。
メンテナンスのしやすさも考慮に入れる
美しいエントランスも、日々の手入れが大変ではその状態を維持することが困難になります。 床材や壁材を選ぶ際には、デザイン性だけでなく、汚れにくさや清掃のしやすさといったメンテナンス性も考慮することが重要です。
特に、多くの人が出入りするエントランスの床は傷や汚れがつきやすいため、耐久性の高い素材を選ぶと良いでしょう。長期的な視点でコストパフォーマンスを考えることが大切です。
オフィスエントランスを検討する際のポイント

実際に自社オフィスエントランスを検討する際の7つのポイントについて解説します。
- 自社らしさをどのように表現するか
- 有人または無人の場合の受付オペレーションをどのようにするか
- 受付スペース(エントランス)とワークスペースを壁で仕切るか、仕切らないか
- 来客との商談をどこで行うか
- 社員の出入口と来客の出入口を分けるか、分けないか
- 受付付近に待合スペースが必要か
- どの部分に予算を掛けるのか|予算の割り振り
他社との違いをどのように表現するのか
オフィスの受付を含むエントランス付近は、来客を迎え入れる最初の空間となるため、「企業の顔」と言われています。
エントランスは、来客が必ず訪れる場所であり、企業のイメージや雰囲気を伝えるために活用しない手はありません。
企業ロゴやコーポレートカラーといった自社のアイデンティティを表現したり、デジタルサイネージによる自社紹介や、自社製品の情報提供をしたりするのにも有効です。
例えば、
- 業績が伸びていることを数値やグラフで表現
- 売上や取引量、商品事例などをアーティスティックに表現
- 自社のCMや製品プロモーション動画などを放映
- 重厚感や信頼感を表現
- CSR活動やSDGsに貢献する取り組みを表現
など、ファーストインパクトを与えるのに一番大事な空間と言えるでしょう。
これらをエントランス付近で表現すると、そこでお待ちになる来客を飽きさせない工夫となります。
また、企業PRにもなりますし、会議時のアイスブレイクにも使うことができます。
オリバーが手がけたオフィスでは、待合スペースの壁一面をスクリーンにし、様々な情報を投影した事例があります。
また素材メーカーのオフィスであれば、自社商材である素材を使用した装飾や内装仕上げにすると、企業イメージの表現と、来客との話題作りに生かすことができます。
エントランス部分にきれいな景色を取り込める窓があるなら、それを活かすことも良いでしょう。
自社の印象が景色の印象と相まって、来客の記憶により残りやすくなります。
有人または無人の場合の受付オペレーションをどのようにするのか
来客がオフィスに訪れた際、最初に応対するのが受付です。
受付は大きく分けて、受付スタッフが常駐する有人の場合と、電話やタブレット端末で対応する無人の場合の2種類があります。
来客の多さや、オフィスの広さ、セキュリティに対する考え方、受付スタッフを用意できるのかどうかによって判断することが多く、どの方法を選択するのかを検討する必要があります。
セキュリティを考慮し、防犯カメラを設置するオフィスもあります。
近年、オリバーが設計するオフィスは、無人受付を採用するケースが多いです。
理由には、受付専用の人材を確保していない場合が多いことや、全社員が在宅勤務やリモートワークをしながらの運用になることが多いことが挙げられます。
無人受付の場合、受付システムを導入して各社員の携帯電話へ連絡が届くようにすることも可能です。
無人受付の場合は
- 受付システムを導入するのか、それとも電話を設置するのか
- それらの設置方法
- 電源の確保
- セキュリティ対策の方法
を検討します。
オリバーよりお客さまへ受付システムのご紹介も行っています。
一方、有人受付の場合は
- 常駐人数とそれに応じたチェアやカウンターの設置
- 収納関係の量
- 電話やPCは何台設置するのか
- セキュリティ対策の方法
など、検討を進めます。
受付スペース(エントランス)とワークスペースを壁で仕切るか、仕切らないか

受付を含むエントランス部分と、執務を行うワークスペースとの間に間仕切り壁、扉を設置するかどうかを検討する必要があります。
これは、ワークスペースのセキュリティに関してどう考えるのかを前提に検討します。
さらに受付付近からワークスペースで働く様子を、来客に見せたいのか、見せたくないのか、によって判断が必要です。
働く様子が見えると、来客は会社の雰囲気を感じ取ることができます。
一方、例えば紙の資料などが多く、どうしてもデスク周りが雑然としてしまう業種であれば、それらが来客から見えてしまうことになります。
来客との商談をどこで行うのか

また、来客との商談をどこで行うのかも、検討する必要があります。
- エントランス付近のテーブルで商談
- エントランスから直接入室できる会議室で商談
- ワークスペースの中に来客を招き入れて商談
などのパターンが考えられます。
エントランス付近のテーブルを使用する場合、気軽に使用できるスペースとなります。
パーティションで間仕切りをすることはありますが、パーティションの上部は開放されているため、隣の商談が聞こえてしまうこともあります。
テーブル同士を離すなど、ゾーニングの工夫によってこういった問題を解消できる場合もあります。
エントランスから直接入室できる会議室の場合は、空間的にエントランスとは区切られるため、クローズドな空間で商談を行うことができます。
応接室のような、ソファ+ローテーブルを採用すると重厚感を増すことができます。
金融関係など、そういった雰囲気が必要な場合に有効な選択です。
ただし消防法の関係で、間仕切り壁が作れない場合もあるため、そういった空間を作ることができるかどうかは、オフィス設計者に確認する必要があります。
ワークスペースの中に来客を招き入れて商談するのは、
- オフィスデザインが整っておりPRになる場合
- 来客とのビジネス上や心理上の距離感が近くオフィスに招き入れても気にならない場合
- 実物を見せるなど会議室ではできない商談である場合
などが想定されます。
来客をワークスペースに案内し、その中にあるミーティングスペースを使用します。


社員の出入口と来客の出入口を分けるか、分けないか

社員の出入口と来客の出入口を分けるか、分けないかも、検討する必要があります。
ビルによっては、出入口が2ヶ所以上用意されている場合があり、そういった際に出入口を分けることができます。
分けるメリットは、来客があった際、スマートにお客さまを誘導できる点です。
セキュリティの質を高めることや、社員の出退勤時間帯の混雑と分けることも受付に求められる重要な点です。
業種によっては、台車が出入りするような場合もあります。
そういったバックヤード(裏方の動線)な要素と、来客が通る表の動線は分けるほうが見栄えが良くなるだけでなく、出入口が混雑しない工夫となります。
郵便や荷物の受取は、バックヤードとしてゾーニングするのが良いでしょう。
受付付近に待合スペースが必要か
- 同時にたくさんの来客があるオフィス
- フロアが複数階あるオフィス
- 受付を済ませた方をお待たせする必要があるオフィス
こういった場合は、受付付近に待合スペースを用意するほうが良いでしょう。
お待ちいただく人数や、複数社を同時にお待たせする場合など、運用によって席数やレイアウトの工夫も必要になります。
例えば以下のようなベンチ、テーブル、チェアを配置し、先述した自社紹介のサイネージなどをご覧いただけるスペースとすると、効果的です。
どの部分に予算を掛けるのか|予算の割り振り
オフィス改装や移転の予算が限られており、オフィス全体をきれいに仕上げることが難しい場合は、オフィス全体に万遍なく予算を配分するのではなく、オフィスづくりの目的によっては、エントランス付近に重点を置いたコスト配分をご提案する場合もあります。
理由は、先述のようにエントランスや受付は「企業の顔」だからです。
どのような工夫を行うと、より効果的な予算の使い方になるのかご紹介します。
照明を変える
空間の印象を大きく左右する要素の一つとして、照明が挙げられます。
テナントオフィスでは多くの場合、すでに蛍光灯等の横長の照明器具が取り付けられています。
これらの照明は、万遍なく光を放つため、影ができにくく、執務をおこなうデスク周りでは有効な照明と言えます。
ただし、均一に空間を明るくするため、雰囲気を作り出すのは難しい照明器具と言えます。
一方、ダウンライトやスポットライト、ペンダントライトと呼ばれる照明器具は、一部を明るく照らすのが得意な照明です。
これらの照明器具は空間に陰影を作り出すことができます。
陰影を作り出すことによって、空間の印象は特別感、高級感を演出することができるため、エントランス・受付付近の演出として用いると効果的です。
ただし、テナントによっては天井照明の工事を許可していない場合もあるため、管理会社への確認が必要です。
内装仕上げの工夫
印象に大きく影響する内装の仕上げ材は、床材です。
一般的なオフィスは、カーペットが使用されることが多いです。
カーペットは、ワークスペースの快適性(歩き疲れない、吸音性がある、保温効果、汚れが目立ちにくい)を上げるために有効な材料です。
一方見慣れた素材であるため、特別感を与えるには物足りない場合があります。
エントランス付近の床をタイル張りにしたり、石材を使用したり、木材を使用することで、ワークスペースとは異なった特別な雰囲気を演出することができます。
また、天井工事が許可されているテナントであれば、天井の仕上げボードを外し、印象を変えることもできます。
天井の仕上げを変えることができるだけでなく、天井を高くし開放感を演出することも可能です。
BGM、アロマ、グリーンによる演出
エントランス部分にBGMを流したり、アロマの香りを漂わせることも、特別な印象を持つ空間を表現するには有効です。
BGMは他の人の話し声を聞こえにくくする効果もあります。
またグリーンを配置して、空間を豊かに演出することも可能です。
グリーンは視線を適度に遮る効果もあるため、商談スペースの間に配置することで、商談スペース同士をやわらかく区切ることができます。
感染症対策
近年受付付近に必要なものとして、新型コロナウイルス等の感染症対策のためのアルコール消毒の設置や、非接触体温計の設置が挙げられます。
受付スペースのどこに設置するのか、どのようなタイプの製品を選択するのか検討する必要があります。
【事例】オリバーが手がけたオフィス受付のデザイン 8選
オリバーでは、様々な業種・規模のオフィス受付をデザインしてきました。
その中から、8つのオフィス受付の事例をご紹介します。
- プロジェクションマッピングでブランドイメージを投影
A社 様|業種:消防設備 - ショールーム兼ラウンジにつながる無人受付
株式会社水田製作所 様 本社|業種:電子・電気機器向け受託設計及び製造 - 無人受付をiPadにて運用
株式会社パシフィックネット 大阪支店 様|業種:情報処理 - エントランス横に食堂兼打ち合わせスペースを配置
株式会社エコム 様|業種:先端熱技術総合エンジニアリング - ワークスペース内に来客との打ち合わせ席を用意
株式会社シーティープランニング 様|業種:ITコンサル - セキュリティを考慮しエントランス部分とワークスペースを分ける
ノバシステム株式会社 様|業種:オフィス - ホテルライクなエントランスを演出
株式会社KDDIエボルバ 天王寺センター 様|業種:コールセンター - エレベーターホールとエントランスのデザインを揃える
アイテック阪急阪神株式会社 i-TEC Prime Center Osaka 様|業種:コールセンター
1.プロジェクションマッピングでブランドイメージを投影
A社 様|業種:消防設備

お客さまは、オフィス空間を「防災会社らしい堅実なイメージではなく、今までにないようなオフィスらしくない空間にしたい」とのお考えがありました。
人々がオフィスへ訪れてエレベーターのドアが開いた瞬間、「わっ」と驚きや楽しさを感じていただきたいという想いから、エントランスの壁にはプロジェクションマッピングを導入しています。
プロジェクションマッピングには、ブランドイメージを表現できるよう、ユニークな映像を投影しています。

エントランス部分とオフィス部分の印象を分けるため、エントランス部分は空間全体を暗めの内装材で仕上げています。
一方オフィス部分は、明るい色味で仕上げ、エントランスとは切り離された空間として構成しました。

エレベーター(EV)の扉の前にはエントランス空間があり、そこには簡単な来社対応ができるように、多角形のベンチ席を設置しています。
また、少し中へ入ると会議室があり、来客とのミーティングがエントランス付近で行えるようになっています。
そのため、扉の向こう側にあるワークスペースに来客が入ることはなく、セキュリティを確保することができます。
受付は無人で、来客用の内線電話を設置しています。

クライアント情報
企業名:A社 様
所在地:東京都港区
業種:消防設備
面積:70坪
従業員数:18名
2.ショールーム兼ラウンジにつながる無人受付
株式会社水田製作所 様 本社|業種:電子・電気機器向け受託設計及び製造

1F エントランス
旧工場のシンボルとして設置していたロゴと時間枠を、解体時に回収し、エントランスの正面に設置しました。
壁面は間接照明で浮かび上がるデザインとし、水田製作所さまの歴史を紡ぐ象徴的なエントランスに仕上げています。

2Fにはオフィスエリアがあります。
オフィスエリアへ繋がる部分に、受付を設置しています。
受付は無人で、内線電話を設置しています。
この先にはショールーム兼ラウンジがあるため、セキュリティのための扉やセンサーは設置していません。
奥へ続く通路の壁面には、水田製作所さまと一緒に共同開発した壁面LED照明モジュールを設置しています。

奥にある、ショールーム兼ラウンジでは、接客対応が可能なスペースとなっています。

空間の印象は、水田製作所さまの製品であるカーボンや、基盤の銅などが、落ち着いたデザインのインテリアにもマッチすることを表現するため、ホテルエントランスのようなシックでホスピタリティを感じられる空間を目指しました。
壁面LED照明モジュールや、基盤シャンデリアが、水田製作所さまの製品の良さを表現した空間のアクセントとなりました。

クライアント情報
企業名:株式会社水田製作所 様 本社
所在地:兵庫県明石市
業種:電子・電気機器向け受託設計及び製造
面積:116坪(改装範囲)
従業員数:16~17名 25席以上必要
概要:本社 改装工事(自社ビル)
3.無人受付をiPadにて運用
株式会社パシフィックネット 大阪支店 様|業種:情報処理

社員エンゲージメントの向上や採用活動への効果など、増員を目指して移転計画を実施されたパシフィックネットさま。
IT企業にてエンジニアが多いこともあり、洗練された空間を希望されたことから、エントランスには木目パネルを複数枚組み合わせた奥行きのあるデザインとしました。

セキュリティ面を鑑みて、ワークスペースには来客が入れないようなレイアウトを採用しました。
来客とのミーティングのため、エントランススペースから出入りできる会議室を配置。
オフィス内と合わせて落ち着いたカラーリングで内装をご提案しました。
オフィスと会議室にアクセスできる扉は、パシフィックネットさまのスタイリッシュさを演出するため、メタリックな質感で仕上げました。
エントランススペースには、無人の受付としてiPadを設置しています。
顔認証の機能と体温計、セキュリティを確保しています。

クライアント情報
企業名:株式会社パシフィックネット 大阪支店 様
所在地:大阪府大阪市
業種:情報処理
面積:56坪
従業員数:約20名
概要:移転工事(賃貸)
→ 株式会社パシフィックネット 大阪支店 様のオフィス事例はこちら
4.エントランス横に食堂兼打ち合わせスペースを配置
株式会社エコム 様|業種:先端熱技術総合エンジニアリング

エントランスホールは、奥へつながる工場への玄関口として、その先の空間へ誘導し期待がふくらむような、人を引き込むデザインとしました。

できるだけ空間の先へ視線が通るよう、抜け感のあるルーバー(縦格子)形状の受付デザインを採用しました。
また、壁面と縦格子を斜めに角度をつけることで、空間の奥行き感を強調し、コンセプトでもあるその先への期待感を表現しています。
ファサードデザインと隣のカフェ空間との連続性をもたせるため、柔らかな木目の仕上げ材を採用しました。
受付は無人で、台の上に電話を設置しています。
その脇には、待合用のベンチがあり、来客にお待ちいただけるスペースを用意しました。

エントランス部分の隣のスペースは社員さまが利用する食堂スペースです。
来客の際はこちらのスペースを利用して打ち合わせが行われます。
クライアント情報
企業名:株式会社エコム 様
所在地:静岡県浜松市
業種:先端熱技術総合エンジニアリング
面積:約780坪
従業員数:65名
概要:移転工事(自社ビル)
5.ワークスペース内に来客との打ち合わせ席を用意
株式会社シーティープランニング 様|業種:ITコンサル

ITコンサルティングやシステム開発・販売を行うシーティープランニングさま。
オフィス空間は木目があり温かみを感じる仕上げ材にて構成されており、エントランスでも木目の仕上げを取り入れました。
温かみだけでなく、IT企業であるスタイリッシュなイメージも兼ね備えるために、ロゴには間接照明を取り入れています。

来客とのミーティングは、ワークスペース内にある打ち合わせ席もしくは役員室にて行われます。
受付は無人で、ボタン式のチャイムが設置されています。
また、社員通用口として、来客用のエントランスとは別に出入口が設けられています。
来客があった際に、スマートにお客さまを誘導するための工夫です。
クライアント情報
企業名:株式会社シーティープランニング 様
所在地:大阪府大阪市
業種:ITコンサル
面積:100坪
従業員数:約20名
概要:移転工事(賃貸)
6.セキュリティを考慮しエントランス部分とワークスペースを分ける
ノバシステム株式会社 様|業種:オフィス

ノバシステム株式会社さまの3つの経営理念、「スマートに働く」「よく学ぶ」「よく遊ぶ」をエリアごとにテーマを持たせて表現したオフィス空間です。
エントランスでは、IT企業のスマートなイメージと遊び心を表現しています。
ブランドカラーのブルーをポイントカラーとして選択しています。

セキュリティを考慮し、エントランス部分とワークスペースは分けられています。
エントランス部分から、面談室へ入る扉には鍵があり、施錠できるようになっています。
また、ワークスペースや研究室には、顔認証のセキュリティを導入しており、誰が出入りしたかが記録されるようになっています。
受付は無人で、タブレットPCであるサーフェスを設置しています。
受付ソフトはクライアントさまの製品を使用されています。
クライアント情報
企業名:ノバシステム株式会社 様
所在地:東京都品川区
業種:オフィス
面積:128坪
従業員数:50名
概要:移転工事(賃貸)
7.ホテルライクなエントランスを演出
株式会社KDDIエボルバ 天王寺センター 様|業種:コールセンター

オフィスのコンセプトは「むすび」。
年齢、性別、障害の有無にかかわらず多様な方々が就業可能な株式会社KDDIエボルバさまは、今までとは異なる新しいコンタクトセンターをつくりたいとのご要望がありました。
デザインは、ホテルライクなエントランスを演出しています。
所在地である、大阪 天王寺にある寺院「四天王寺」のデザインを取り入れ、鳥居をモチーフにした壁や、参道をイメージしたカーペットを採用しています。
※大阪市天王寺区にある四天王寺には、寺院では珍しい鳥居が建てられています
天井照明は、エントランス部分のみ既設照明を撤去しダウンライトを設置しています。
照明は空間の印象を大きく変える要素の一つです。
上質な空間でお客さまをお出迎えします。

エントランスのオープンスペースには、面接用の面談ブースを配置しています。
さらに奥へ進むと応接室があり、大阪の景色を一望することができます。
ワークスペースへの動線には、セキュリティを導入し、有人の受付カウンターも設置しています。
受付担当者が不在の時間帯は電話による受付対応も可能になっています。
また、社員通用口として、来客用のエントランスとは別に出入口が設けられています。
来客があった際に、スマートにお客さまを誘導するための工夫です。
クライアント情報
企業名:株式会社KDDIエボルバ 天王寺センター 様
所在地:大阪府大阪市
業種:コールセンター
面積:394坪
提案席数:300席(執務)
概要:新拠点(賃貸)
→ 株式会社KDDIエボルバ 天王寺センター 様のオフィス事例はこちら
8.エレベーターホールとエントランスのデザインを揃える
アイテック阪急阪神株式会社 i-TEC Prime Center Osaka 様|業種:コールセンター

「重厚感のあるエレベーターホールの雰囲気をそのまま来客エントランスに持って行きたい」というお客さまのご要望から、エントランスは落ち着きのある色味で空間を構成しています。
また曲線を用いた形状で、訪れた人をやさしく迎えるデザインに仕上げました。
天井照明は、上質な印象を与えるため、エントランス部分のみ既設照明を撤去しダウンライトを設置しています。

エントランス部分には、来客用の会議室を配置しています。
お客さまが執務スペースに入ることなくミーティングを行うことができるため、セキュリティを保つことができます。
受付は無人で、iPadを用いた運用を行っています。
またエントランス部分にはサイネージを設置しており、企業情報等を流し来客に対するPRに用いています。
クライアント情報
企業名:アイテック阪急阪神株式会社 i-TEC Prime Center Osaka 様
所在地:大阪府大阪市
業種:コールセンター
面積:約250坪
提案席数:120席
概要:移転(賃貸)
まとめ
以上、オフィス移転・改修を手がける株式会社オリバーの視点から、
- オフィスエントランスが持つ重要な3つの役割
- オフィスエントランスのデザインで重視すべきポイント
- オフィスエントランス設計時の注意点
- オフィスエントランスを検討する際のポイント
- 【事例】オリバーが手がけたオフィス受付のデザイン 8選
についてご紹介しました。