【事例付】おしゃれなオフィスはモチベーション向上に繋がる?心理的効果や採用への影響も解説

- どうすればモチベーションを上げて働けるようになるかわからない
- 従業員満足度を上げたいが、どうしたらいいかわからない
といったお悩みが、近年増えてきています。
以前よりも人材確保が難しくなったことも、原因の1つと考えられます。
従業員のモチベーションを向上させる手段の1つに、「オフィスをおしゃれにすること」が挙げられます。
特に、来客が多い企業においてポジティブな効果を得やすく、モチベーションアップ効果だけでなく、リクルート効果・ブランディング効果も大きく期待できます。
しかし、ただおしゃれなだけではこれらの効果を得ることは難しく、企業のビジョンや働き方を踏まえた、理由のあるオフィスデザインが重要になります。
この記事では、おしゃれなオフィスとモチベーションアップの関連性について、オフィス移転・改装を手がける株式会社オリバーが解説します。
- おしゃれなオフィスは本当にモチベーションを上げる?データと心理面から見る効果
- 単におしゃれなだけではダメ?モチベーションを下げるオフィスの特徴と機能面の確保
- モチベーション維持に繋がる「理由のあるおしゃれ」とは?企業の特色を反映したオフィスづくり
- おしゃれなオフィスへの改装でモチベーションアップに成功した事例
- モチベーションを高めるおしゃれなオフィスを実現するためのパートナー選定のポイント
について、詳しく解説します。
おしゃれなオフィスは本当にモチベーションを上げる?データと心理面から見る効果

先に述べたように、おしゃれなオフィスは、従業員のモチベーションアップに繋がります。
オリバーの自社オフィスでのデータを参考に解説します。
採用・定着率への具体的な影響を示すデータ

上記グラフは、オリバーの「内定者承諾率」と「入社3年以内の社員定着率」を、オフィスをおしゃれにする前後で比較したものです。
一般的なオフィスから、オフィスをおしゃれにしてから、内定承諾率(42%から67%)や新入社員の定着率(63%から87%)が改善しました。
2013年ごろのオフィスは、島型のデスクレイアウトでいわゆる「従来型」の内装でした。
そして、2021年ごろのオフィスでは、働く場所を自由に選べる「ABW(Activity Based Working)」を導入し、あわせて内装にもこだわったおしゃれなデザインへと刷新しました。
現在のオリバーのオフィスは、ABWという柔軟な運用を取り入れつつ、同時に「社員が働きたくなる」ような内装デザインにも力を入れています。
こうした「制度(ABW)」と「空間(デザイン)」の両面での刷新が、新入社員の定着率に大きく寄与しており、「入社直後だけでなく継続的に効果がある」と判断することができます。
また、オリバーでは内定承諾のタイミングで、必ずこのオフィスを見学してもらっています。
その際に「オフィスを見て、『この会社で働きたい』と思って内定を決めましたか?」という質問を行うと、約98%の方が「はい」と回答しました。
「はい」と答えた理由を尋ねると、「(ABWとデザインが融合した)こういう環境で働くことはモチベーションに繋がると思った」「ワクワクしてモチベーションが上がった」というように、「モチベーション」というキーワードが多く聞かれました。
視覚的刺激が感情に与えるメカニズム
なぜ、おしゃれなオフィスがモチベーションのアップに繋がるのか考察するために、心理学の話をしましょう。
心理学の領域で、「楽しいから笑うのか・笑うから楽しいのか」という設問があります。
後者を肯定しているのが「ジェームズ・ランゲ説」で、「身体的な反応(笑う・泣くといった生理的変化)が先に起こり、その身体の変化を脳が感じ取ることで感情が生まれる」という理論です。
「働くモチベーション」のためには、人間関係やオフィスの機能性といった部分も大切ですが、同等かそれ以上に「見た目からの刺激」が影響すると思われます。
おしゃれな場所で仕事や勉強をしている時、「ここで仕事(勉強)している自分はかっこいいな」「気分が上がるな」と感じることがあるでしょう。
また、家ではできない(やる気にならない)タスクでも、おしゃれな環境に身を置けば取り組めることもあります。
上記のような心理的効果を、おしゃれなオフィスには期待できるのです。
単におしゃれなだけではダメ?モチベーションを下げるオフィスの特徴と機能面の確保

単におしゃれなだけでは、従業員のモチベーションアップに繋がらないことがあります。
おしゃれさ優先で「働きやすさ」が損なわれるケース
おしゃれさを優先して、機能性や働き方を軽視してしまうと、働きやすさが損なわれる(=モチベーションが減退する)ことがあります。
おしゃれだけど、
- 電源がない
- ネット環境が悪い
- 広さが足りない
- テーブルが小さすぎる
- ソファが低すぎて作業しにくい
といったケースです。
オフィスの基本的な機能を損なわずに、おしゃれさを表現することが大切です。
自社の業務スタイルとレイアウトの不一致
コミュニケーションが必要ない業務なのに、無理に交流を促すデザインにしたり、時として集中が必要な業務なのに集中席(個室ブースなど)がまったくなかったり、会社の働き方を無視したおしゃれさでは、意味がありません。
また、おしゃれなオフィスづくりをするにあたって、「本当におしゃれにする必要があるのか?」という不安・懸念が聞かれることがあります。
加えて、「おしゃれなオフィス=フリーアドレス」というイメージから、「うちの会社にはフリーアドレスは向いていないのでは?」と疑問視する声も多いです。
※フリーアドレスとは、オフィス内で社員の座席を固定せず、その日の業務内容や気分に合わせて空いている席を自由に選んで働くワークスタイルのことです。
<関連コラム>
→ フリーアドレスのメリットとは?導入で失敗しないためのポイントも解説
実際、フリーアドレスよりも固定席のほうが合っている業種・職種もあり、その場合は固定席を採用することになります。
固定席であっても、オフィスをおしゃれな雰囲気にすることは可能です。
会社の業務特性を的確に捉えたうえで、機能性・快適性・デザイン性を統合的に設計することで、見た目の美しさと実用性を兼ね備えた、おしゃれな価値のあるオフィスを実現します。
モチベーション維持に繋がる「理由のあるおしゃれ」とは?企業の特色を反映したオフィスづくり

モチベーションの維持につなげるためには、単に見た目がおしゃれであるだけでなく、「なぜこの空間なのか」という背景や意味を持った“理由のあるデザイン”が重要だと考えます。
その「理由」に企業のビジョンや特色を反映させることで、従業員が自社らしさを日常的に感じ、自身の仕事とのつながりや誇りを持てる空間となり、結果として働く意欲の向上につながります。
流行ではなく「企業のビジョン」を空間に表現する
モチベーションが上がり、長く愛されるおしゃれなオフィスをつくるためには、流行を詰め込むのではなく、経営層の考え方や、
- 今後どういう企業になっていきたいのか
- (オフィスの改装に)どういうゴールを設定するのか
ということを、きちんと反映・表現する必要があります。
オフィスづくりを進める中では、どうしても「こっちの方が使いやすいのでは?」といった、目の前の細かい機能性に気を取られて、本来の目的・ゴール・おしゃれさから遠のいてしまいがちです。
最初にしっかりと計画・ゴールを立てて、そこからブレないようにプロジェクトを進めましょう。
オリバーでは、「理由のないおしゃれ」ではなく、「理由のあるおしゃれ」を大切にしています。
例えば単に「ホテルのように」「カフェのように」といったイメージ先行の発想ではなく、
「コミュニケーションを促進したいからこそ明るく開放的にする」
「高い集中力が求められ、年齢層も高い組織だからこそ落ち着きのある色調とする」など、
働き方や組織特性に根ざした根拠をもとに“おしゃれ”を構築していきます。
また、エントランスなどは、そこで働く人にとっての象徴であると同時に、来訪者に企業の姿勢や価値観を直感的に伝える“企業の顔”となる場所のため、企業のロゴやコーポレートカラー、事業内容を反映したデザインにすることが多いです。
自社に合った「理由のあるおしゃれ」を重視することで、流行に左右されるオフィスのように短期間で飽きがくることはなく、社員が日常的に「企業の特色」を感じられる、長く愛される空間になります。
企業らしさを空間として表現することは、社内への浸透だけでなく、来客に対するブランディングの観点からも大きな意味を持つと考えています。
組織の変化に合わせた継続的なアップデート

おしゃれなオフィスによって上がったモチベーションをキープするためには、「一度オフィスを新しくしたから終わり」ではなく、「オフィスを更新し続ける」ことが大切です。
企業は常に変化し、人数も働き方も業務内容も変わっていくからです。
「改善点はないか?」「今の満足度はどうか?」と、検証を続けていく必要があります。
検証によって、「機能的に使いやすいこと」と「使っていて楽しいこと」の両立を目指しましょう。
また、オフィスに愛着を持つ意味では、従業員みんなで掃除をする機会を作ったり、社内イベントを定期的に開催したりすることも有効です。
初めの段階で、ある程度の変化を見越した計画を立てておくことも大切です。
特に「会議室の不足」はよくあるので、計画段階でよく検討しておく必要があります。
実際に、日々の検証の結果「必要」と判断して、オフィスの再改装をする企業はあります。
- 人数の増加
- 部署編成の変更
- 企業ロゴの変更
- コーポレートカラーの変更
などを理由に「オフィスを変えたい」というご要望について、オリバーは柔軟に対応しています。
おしゃれなオフィスへの改装でモチベーションアップに成功した事例
以下では、オリバーが設計あるいはプロジェクトメンバーの一員となり、おしゃれなオフィスへと改装して、従業員のモチベーションアップに成功した事例を4つご紹介します。
株式会社働楽ホールディングス 様

株式会社働楽ホールディングス 様のオフィスは、働きやすさ、コミュニケーションの活性化、リクルーティングに配慮したゾーニングを目指したオフィスです。
温かみのあるカラースキームで、ゆったりできる空間をつくるため、木やグリーンなどナチュラルをベースに、コーポレートカラーのブルーをアクセントとして配色しました。

ヒトデ型のデスクやスネーク型のデスクなど、集中して働きながらも、コミュニケーションが取りやすいデスクを採用しました。

働楽ホールディングス 様らしい「遊び心」を表現するため、卓球台としても利用できるミーティングテーブルや、カフェカウンターを設置しました。

お客さまからは、以下のようなお声をいただいています。
「新しいオフィスに勤務したがる従業員が、格段に増えました。また実際に勤務している社員も、以前は黙々と作業する者が多かったのですが、表情が豊かになり笑い声が増えました。 さらに、ご訪問いただいたお客さまよりお褒めいただくことが多くなりました。社員満足度に加えて対外プレゼンス向上にも効果が出ており、デザインの力の凄さを実感しています。」
<事例を詳しく見る>
→ 遊び心を大切にし、コミュニケーションを誘発するオフィス
富士急行株式会社 様 本社

富士急行株式会社 様の新しい本社オフィスのコンセプトは、「めぐるオフィス つながる未来」です。
富士山麓を周遊し、富士急行沿線のレジャースポットをオフィスに取り入れることで、いつも喜びや感動を感じられる空間を目指しました。
フロアの床には2本のラインがレールを模して敷かれており、エントランスからワークスペースまで続いています。

エントランスは、ホテルのラウンジのような落ち着いた空間とし、富士急行に関する蔵書の展示や河口湖駅舎をモチーフにした待合スペースを設けました。
ベンチには河口湖駅舎で実際に使われているものと同じものを使用しており、サステナビリティとデザイン性を兼ね備えています。

キャンプサイトや湖畔をイメージしたリラックス空間や、タスクに集中して取り組める空間があり、用途に応じて活用できます。

お客さまからは、以下のようなお声をいただいています。
「リラックススペースや集中ブースが特に人気であり、目的に応じて柔軟に使い分けられるユニークな会議室も好評です。空間が整ったことで社員のモチベーションが向上し、部署間の交流も自然に生まれるようになったと感じています。」
<事例を詳しく見る>
→ 富士山麓と富士急行線の魅力を詰め込んだオフィス
TOHOシネマズ株式会社 様

TOHOシネマズ株式会社 様の新しいオフィスは、TOHOシネマズ 様らしさを感じさせる、「劇場の上質なイメージ」をデザインコンセプトとしました。
エントランスには、映画の予告が流れる98インチの大型モニターや、劇場で使用されているチケットの発券機を受付機として設置しました。
来客者をワクワクさせる遊び心が詰まっています。

ヒトデ型のデスク・ロングデスク・スネーク型のデスク・昇降デスクなどをレイアウトし、その日の気分に合わせて自由に座席を選べるフリーアドレス席としました。

社内ミーティングスペースや、個室のミーティングスペース(Webミーティング可)など、用途によって使い分けができるミーティングスペースを増やすことで、業務効率の向上を目指しました。

お客さまからは、以下のようなお声をいただいています。
「執務エリアではヒトデ型デスク(5名席)・コの字パーティション席・昇降デスク席の利用率が高く、仕事に集中できる環境が整いました。 リフレッシュエリアも落ち着いた雰囲気で、オン/オフの切替ができるオフィス創りが実現しました。
また、グループアドレスを実現し、往来がしやすいオフィスになったことで、他部署のメンバーとの交流が増えました。そして、働き方に合わせて働く場所を変えることにより、業務効率が上がりました。」
<事例を詳しく見る>
→ 出社したくなる、映画館のようなオフィス
大成建設株式会社 様 食堂

大成建設様が設計されたコモンスペース(共有空間)としての食堂において、オリバーが家具や造作でお手伝いをさせていただき、結果として高い評価を得ることができました。
広大な1フロアの食堂を、グループ・ソロ・イベント・カウンター・ラウンジ・ミーティング・VIPエリアに分け、それぞれの空間で快適さを追求しました。

利用用途に合わせて、自由に選択できるようにバリエーション豊富な家具を配置しています。

VIPエリアは、ダークトーンを基調にしたラグジュアリーな空間に仕上げ、他のエリアとの差別化を図りました。

<事例を詳しく見る>
→ 食堂の枠を超えた、自由に使える快適空間
モチベーションを高めるおしゃれなオフィスを実現するためのパートナー選定のポイント

先述したように、ただおしゃれなだけでは、長期的にモチベーションを高めるオフィスにはなりえません。
「今後どういう企業になっていきたいのか」「オフィスの改装のゴールをどこに設定するのか」などをしっかり反映した、ブレないプロジェクトが必要になります。
オフィスの改装について、何をもって「成功」とするのかは、企業によって千差万別です。
そのため、言われたことだけを提案するのではなく、その企業がどういう会社で・何を求めていて・どういうゴールを考えているのか、しっかりと「本質」を見て寄り添ってくれるパートナーを選定することを推奨します。
オリバーは、モノ(家具・照明など)を提供するのではなく、コト(新しい働き方・体験など)を提供するという意識を強く持っています。
具体的には、「この家具は機能に優れています」と提案することよりも、「この家具はこういう過ごし方ができて、こういう出会い・コミュニケーションが生まれます」と、提案することの方が多いです。
上記によって、当初は家具の機能面を気にしていたお客さまも、オリバーからの問いかけやオフィスの見学などを通じて、徐々に気持ちが変化し、「空間と成果の関連性」を理解していきます。
まとめ
以上、オフィス移転・改修を手がける株式会社オリバーの視点から、
- おしゃれなオフィスは本当にモチベーションを上げる?データと心理面から見る効果
- 単におしゃれなだけではダメ?モチベーションを下げるオフィスの特徴と機能面の確保
- モチベーション維持に繋がる「理由のあるおしゃれ」とは?企業の特色を反映したオフィスづくり
- おしゃれなオフィスへの改装でモチベーションアップに成功した事例
- モチベーションを高めるおしゃれなオフィスを実現するためのパートナー選定のポイント
についてご紹介しました。
おしゃれでモチベーションの上がるオフィスは、ただ「おしゃれさ(その時の流行など)」を追求すれば作れるのではなく、企業のビジョンを反映した「理由のあるおしゃれさ」が不可欠です。
最初のヒアリングの段階で企業の「本質」を見て、課題を見つけてくれるパートナーに依頼することが、オフィス改装の成功の鍵です。