オフィス内装工事の業者の選び方は?設計と施工は業者を分けたほうがいい?工事費用の目安も解説

「オフィスの内装工事を行いたいけど、どんな業者に頼んだらいいのかわからない」とお悩みではありませんか?
オフィスの内装工事業者選びの重要事項として、「設計・施工を同じ業者に依頼するのか?それとも別々の業者に依頼するのか?」というポイントがあります。
それぞれのメリット・デメリットをよく理解して、慎重に選ぶ必要があるでしょう。
この記事では、「オフィス内装工事の設計と施工の業者は分けるべき?」という疑問について、オフィス移転・改装を手がける株式会社オリバーがお答えします。
併せて知っておきたい「費用の目安」「注意すべき点」「オフィス内装工事の事例」などについても、詳しく解説します。
オフィス内装工事の設計と施工の業者は分けるべき?

オフィスの内装工事は、
- 設計と施工を「同じ業者」に依頼する場合
- 設計と施工を「別々の業者」に依頼する場合
があります。どちらを選ぶのかは、後述するメリット・デメリットを踏まえて、検討するとよいでしょう。
設計と施工を「同じ業者」に依頼する場合のメリット・デメリット
メリット
設計と施工を同じ業者に依頼する場合のメリットは、意思疎通が1つの会社で済むことです。
「設計をする」⇒「施工会社に渡す」⇒「作り方を検討する」⇒「見積もりをする」という流れが1社でできることによって、工期が短くなりやすいことや納期の担保がしやすいといったメリットがあります。
また、業者間の連携工数が削減されるため、費用を抑制でき、当初の見積額との差異も生じにくくなります。
デメリット
設計と施工を同じ業者に依頼する場合のデメリットは、見積もり金額の比較が難しいことです。
設計・施工を別々の会社に依頼する場合、工事費用について相見積もりを取ることができますが、同じ業者に依頼する場合は、相見積もりを取ることが難しいです。
相見積もりができないと、工事費用の比較をすることができず、工事内容に見合った金額かどうかの判断が難しくなります。
設計と施工を「別々の業者」に依頼する場合のメリット・デメリット
メリット
設計と施工を別々の業者に依頼するメリットは、工事費用の相見積もりを取れることです。
1つ1つの項目を分けて比較することができ、最安値の業者に依頼することができます。
ただし相見積もりをうまく行うためには、時間と比較ノウハウ、交渉力が必要です。
デメリット
設計と施工を別々の業者に依頼するデメリットは、工程が増えて、時間がかかってしまうことです。
また、それぞれの業者に諸経費がかかってくるため、費用全体が割高になる傾向があります。
さらに、クオリティの担保が業者任せになるというデメリットもあります。
クオリティを一定にするためには、各工程をすべてチェックする「監理」が必要で、その品質は設計者の監理能力によります。
そして小規模なオフィスでは、設計だけを受注する設計事務所が限られるため、依頼先を見つけるのが難しくなります。
オリバーは、設計・施工を一括で請け負う業者です。
設計・施工だけではなく、家具まで手がけているため、空間に家具を綺麗に収めることが可能です。
オフィス内装工事の費用の目安(2026年版)

オフィスの内装工事にかかる費用は、
- 設計や移転コンサルティングにかかる費用
- オフィス構築費用
- その他の費用
上記のように大別されます。
それぞれの費用目安について、以下で簡単に解説します。
設計や移転コンサルティングにかかる費用
| 項目名 | 費用目安 |
| プロジェクトマネジメント費用 | オフィス構築費用の3~10% |
| レイアウト・内装設計費用 | オフィス構築費用の3~10% |
「プロジェクトマネジメント費用」について
プロジェクトマネージャーがプロジェクト全体を把握し、企画段階から計画・実施・工事・運営と各フェーズの業務を進行するための費用が、「プロジェクトマネジメント費用」として挙げられます。
上記費用の目安は、オフィス構築費用の3~10%です。
「レイアウト・内装設計費用」について
《図面を書く前の取り組み》
- お客さまへのヒアリング
- オフィスのコンセプト設計
《工事のためのオフィスデザイン設計》
- オフィスのレイアウト設計
- インテリアの仕様設計
そして、デザインが確定すると、
- 工事予算の調整・確定
- 施工図面の調整・確定
- 工事業者選定
- 工事計画
- 品質・スケジュール・コストの管理
- 検査・引き渡し
といった、実際の工事に対してかかる手順を進めていきます。
上記にかかる費用として、「レイアウト・内装設計費用」が挙げられます。
費用の目安は、オフィス構築費用の3~10%です。
オフィス構築費用
| 項目名 | 費用目安 |
| B工事 (電気工事・建築内装・防火設備・空調設備など) |
0~40万円/坪 |
| C工事 (内装工事・表装・アート・間仕切りなど) |
20~30万円/坪 |
| 家具・アート・グリーン (既製家具・造作家具・家具施工・物流など) |
5~30万円/坪 |
| 通信設備工事 (IT・通信ネットワーク・電話など) |
3~15万円/坪 |
賃貸オフィスの場合、「B工事」とは、借り主側の要望によりオーナーの権限で行う工事のことです。
例えば、電気工事・建築内装・防火設備・空調設備といった範囲が対象ですが、ビルによってその区分(範囲)は異なります。
費用の目安は、0~40万円/坪です。
そして「C工事」とは、テナント内部の工事など借り主側が発注して行う工事のことです。
例えば、内装工事・表装・アート・間仕切りといった範囲が対象で、費用の目安は、20~30万円/坪です。
「オフィス構築費用」の目安
| 改装費用のランク | 費用目安 |
| 低価格帯 | 30~50万円/坪 |
| 中価格帯 | 50~70万円/坪 |
| 高価格帯 | 70~100万円/坪 |
工事に関わる費用は、仕上げなどのグレードによっても差が生まれますが、1番の目安となるのは「オフィスの広さ」です。
そこで働く従業員数によって必要な広さは異なりますが、判断軸として目安となるのは、「従業員1人当たりに必要な面積」です。
従業員1人当たり、3坪程度が標準的です。
2坪を切ると窮屈、4坪を超えるとゆったりとしたスペースとなります。
※1坪は3.3平方メートル
その他の費用
| 項目名 | 費用目安 |
| 引越し費用 | 2~3万円/従業員一人 (物品の大きさや数による) |
| 原状回復費用 | 3~5万円程度/坪 (大型のタワービルなどの場合は5~10万円/坪) |
| 廃棄処分費用 | 1~2万円/従業員一人 |
| 音楽・アロマ・グリーンメンテナンス | 月額1~10万円程度 |
| ICT・AV機器・システム | 5~100万円/従業員一人 |
<オフィスの内装工事の費用について、もっと詳しく知りたい方はコチラ>
→ オフィスデザインと工事の費用目安は?改装や移転の実例金額も紹介
オフィス内装工事中に注意すべき点

以下では、オフィス内装工事中に注意すべき点について、解説していきます。
オフィス内装工事の一般的な工程
まずは、オフィス内装工事の一般的な工程について、把握しておくとよいでしょう。
| 工程 | 工事の内容 |
| 1.建築工事 | 仮設工事・間仕切り工事・床・天井工事 |
| 2.電気工事 | 照明やコンセント、漏電・分電盤 |
| 3.空調・衛生工事 | 空調・換気工事・給排水・給湯工事 |
| 4.弱電工事 | 電話・LAN工事 ※お客様手配の場合が多い |
| 5.防災工事 | 煙感知器や熱感知器 |
| 6.防犯工事 | セキュリティ・監視カメラシステム、入退室管理システム、無人受付システム |
工事内容やスケジュールによって、前後したり並行したりすることもありますが、上記がオフィス内装工事の一般的な工程です。
オフィスの広さが500坪だと仮定して、平日も施工する場合は、上記の工程をすべて完了するのに2ヶ月程度かかります。
土日だけ施工する場合は、3ヶ月~4ヶ月とかかります。
音や臭いの発生する工程について
オフィスの内装工事は、どの工程においても多少の音・臭いが発生するものですが、
- 軽鉄ボード工事
- 塗装工事
- 内装仕上げ工事
上記の工程においては特に、音もしくは臭いの影響が大きいため、移転を伴わない改装の場合は注意が必要ですし、他のテナントさまへの配慮も必要です。
上記の工程は平日・日中を避けて行うこともあり、その場合は工事期間(納期)が延びます。
改装の場合は、業務を行う場所を検討する必要がある
改装の場合、基本的にその場所で業務を行うことはできません。
先述したように、音・臭いが発生する工程が多いといった理由だけでなく、家具をすべて移動させて部屋を空の状態にして既存の床をめくった状態で工事を行う必要があるためです。
工事期間中には、他の拠点や他のフロアへの移動、短期間のオフィスを借りる、テレワークにて対応するなど、オフィス場所を変える必要があります。
そしてそれに伴い電話・インターネットの調整が必要です。
フロアの半分ずつ工事を行うことは、スペースやスケジュールなどの条件が揃えば実施可能ですが、工事期間が長くなってしまうことや、費用が高くなってしまうといった懸念があります。
オフィス内装工事を「プロジェクトマネジメント」まで含めて依頼するメリット

ここまで、工事の区分や注意点について解説してきましたが、「調整事項が多くて大変そう…」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、オフィスの内装工事は単なる「お部屋の改装」とは異なり、ビル側の指定業者や設備業者など、多くの関係者との調整が必要です。
そこで選択肢の一つとして検討したいのが、プロジェクトマネジメントという依頼方法です。
内装工事業者の「専門外」をカバーする
一般的に、デザインや壁・床を作る内装工事業者は、「B工事」と呼ばれるビル設備(空調・防災・弱電など)の工事を直接行うことができません。
そのため、以下のような関係各社との連携や調整をお客様自身が行うことが必要になります。
- 内装業者(デザイン・壁・床)
- ビル管理会社(工事区分の確認・申請)
- 設備業者(空調・防災・電気・電話・LANなど)
専門知識がない中で、これらの工期や費用を調整するのは難易度が高く、トラブルの原因になることもあります。
プロジェクトマネジメントを依頼すると、プロジェクトマネージャーが「お客さまの代理人」として、これら複数の業者の窓口を一元化し、専門的な調整をすべて代行してくれます。
長期にわたるスケジュール管理をプロに任せる
オフィス移転や改装は、検討開始から完了まで7ヶ月以上かかる長丁場のプロジェクトです。
【一般的なプロジェクトの流れ】
- ~7ヶ月前:企画段階(目的の策定・物件選定)
- 7~6ヶ月前:基本計画(レイアウト等の要件定義)
- 6~4ヶ月前:実施設計(詳細図面・設備調整)
- 4~3ヶ月前:発注・調達(見積査定・業者決定)
- 3ヶ月前~:工事(内装・設備工事)
- 移転後:引越し・運用開始
プロジェクトマネージャーがいれば全体スケジュールの管理や、オフィス移転(改装)の目的・ゴール(「コミュニケーションを増やしたい」「採用を強化したい」など)からブレないための品質管理を任せることが可能です。
複雑な調整が不安な場合は、設計・施工だけでなく、プロジェクトマネジメント業務も行える会社に相談することをおすすめします。
<参考コラム>
→ オフィス改装を成功させるカギは「何を実現したいのか」を決めること – 改装タスクリスト・事例あり
→ オフィス移転のスケジュールと進め方がわかる!担当者がやるべきことを時期別に解説
<オリバーのPM業務についてはコチラ>
→ オフィス移転・改装 プロジェクトマネジメント
オリバーが設計・施工を担当したオフィス内装工事の事例
以下では、オリバーが設計・施工を担当したオフィス内装工事の事例を、4例ご紹介します。
【利用人数:約600名】NTTデータ ルウィーブ株式会社 様 川崎オフィス

コンサルティングからシステム開発、運用保守までワンストップソリューション&サービスを提供するNTTデータルウィーブ株式会社様のオフィス改装事例です。
社員同士のコミュニケーションの活性化とエンゲージメントの向上を図るためのユニークなオフィスを構築しました。
執務空間は内装工事や壁を作るのではなく、多角形のユニークな家具、パーゴラで空間を仕切り、ペンダント照明等を取り入れることで、FFEを中心に特徴的なオフィスを作っています。
木目やグリーンなどの自然素材を取り入れることで、適度な集中とリラックスを生み出すバイオフィリックデザインも取り入れています。

オフィスの広さは、約1,200坪です。
<事例を詳しく見る>
→ 「心地よさ」や「楽しさ」を感じられるユニークなオフィス
【利用人数:約200名】株式会社シャルレ 様

本社ビル・ポートアイランドオフィス・三宮オフィスの3拠点を、同時に移転しました。
創立50年を迎え、企業ブランドの刷新。その象徴としてオフィス移転と働き方改革を行い、新しいブランドや目指すべき企業イメージにあわせて内装設計・工事を行いました。
デザインの背景にあるのは、シャルレさまの新しい働き方や、女性向け製品を展開する企業として描く「自立した女性」のイメージです。
そこから、「世界で1番ジェンダー平等を実現している国」といわれるアイスランドをモチーフとし、アイスランド語の親しい相手へのカジュアルな挨拶「Hæ hæ」をデザインコンセプトとしています。

「固定席で他部署と関わりが少なかったけれど、部門に関わらず交流や出会いをつくって新しいアイデアやコミュニケーションを創出していきたい。」という想いからABWを実施。
オフィス内で出会うと「Hæ hæ=やぁやぁ」と気軽に挨拶できるような場所にする、という想いが込められています。
コミュニケーションの活性化を目指して、これまでの固定席からフリーアドレスを導入し、フレキシブルなイベントスペースも設けました。
オフィスの広さは、約1,300坪です。
<事例を詳しく見る>
→ オフィスらしくないオフィスを目指し、コミュニケーションを誘発する空間
【利用人数:約100名】TOHOシネマズ株式会社 様

TOHOシネマズさまらしさを感じさせる、劇場の上質なイメージをデザインコンセプトとしました。
エントランスは、映画の予告が流れる98インチの大型モニターと、劇場で使用されているチケットの発券機を受付機として設置するなど、来客者をワクワクさせる遊び心が詰まっています。
ヒトデ型のデスク・ロングデスク・スネーク型のデスク・昇降デスクの大きく4つの座席をレイアウトし、その日の気分に合わせて自由に座席を選べるフリーアドレス席としました。

社内ミーティングスペースや、Webミーティングのできる個室のミーティングスペースなど、用途によって使い分けのできるミーティングスペースを増やすことで、業務効率の向上を目指しました。
オフィスの広さは、約300坪です。
<事例を詳しく見る>
→ 出社したくなる、映画館のようなオフィス
【利用人数:約20名】株式会社水田製作所 様 本社

「本社を刷新したい」というご要望により、インテリアを包括的に変えるだけでなく、フリーアドレス化や収納方法の変更など、働き方の大きな変化を伴う改装をしました。
その日の仕事内容や気分に合わせて場所が選べるように、ラウンジエリアから個室ブースまで多様な種類のスペースをご用意し、ショールームを含め全面的にノートPCでの作業が可能な空間としました。

固定席がないフリーアドレス化について、お客さまからは「席が自由になったことで、部署外の社員とのコミュニケーションが取りやすくなった」「フリーアドレス化によって整理整頓の意識が向上した」といった前向きなご意見をいただいています。
また、水田製作所さまのプロダクトを共同開発させていただき、入口まわりのインテリアに取り入れました。
来社された方への製品PRになることはもちろん、従業員の皆さまの帰属意識が向上するきっかけにもなり、自社への思い入れを感じながら利用いただけるオフィスへと変化しました。
オフィスの広さは、約116坪です。
<事例を詳しく見る>
→ フリーアドレス化で時代に合わせた働きやすいオフィスへ
まとめ
以上、オフィス移転・改修を手がける株式会社オリバーの視点から、
についてご紹介しました。
設計・施工だけでなく、プロジェクトマネジメントまで任せられる業者にオフィスの内装工事を依頼すると、自社で負担するタスクが少なく、安心度が高いでしょう。