オフィス見学予約
  • TOP
  •  > 
  • オフィスコラム
  •  > 
  • SDGsに貢献するオフィス空間 – 森林を守るFSC®認証を取得した、環境にやさしい製品とは?

SDGsに貢献するオフィス空間 – 森林を守るFSC®認証を取得した、環境にやさしい製品とは?

オリバー東京日本橋オフィス

オフィスの移転や改装を検討する際に、環境にやさしい材料や製品などを取り入れたいと考える企業が増えています。

例えば

  • 「家具は環境にやさしいものを使用したい」
  • 「環境にいい取り組みを行いたい」
  • 「取引先や親会社から環境保護への取り組みを求められている」

といった声が寄せられています。

近年、SDGs(持続可能な開発目標)への注目や、環境負荷に対する取り組みは、ますます高まっています。

SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年の国連サミットにて決められた持続可能な開発の指針で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すことを目標としています。

SDGsは「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」で構成されています。

そのような社会情勢の中で、オフィスの改装や移転のタイミングでもSDGsに対する取り組みを始める企業が増えてきています。

この記事ではオフィス移転・改装を手がける株式会社オリバーの視点から、

について解説します。

金属やプラスチックと比較し、環境負荷が低くSDGsに貢献することができる木材

木材イメージ

木材は他の素材である金属やプラスチックに比べて、環境に対する負荷が比較的低い素材と言えます。

その理由のひとつとして、まず金属やプラスチックは、再使用や再利用が可能な素材ではあるものの、鉄鉱石や石油といった化石原料から作られるため、現在実用化されている技術では再生産することはできません。

また、金属やプラスチックを素材として使う場合、原料から素材に変える際に大きなエネルギーを必要とします。

一方、木材は再使用や再生利用はもちろん、伐採後新たに植樹することでいつまでも枯渇することなく使い続けられる素材です。

さらに、木材は加工にも大きなエネルギーを使わないうえ、二酸化炭素と水を吸収して酸素を排出しながら成長するため、低炭素社会への取り組みとしても注目されています。

そういった意味で、木材は環境負荷が比較的低く、持続可能な開発目標であるSDGsに貢献できる素材と言えるでしょう。

森林を守る認証である、FSC®認証を取得した製品をオフィス空間で使用するメリット

FSC®イメージ

木材は環境負荷が低いと先述しましたが、全ての木材が環境負荷が低いとは言い切れません。

残念ながら、環境保護や生態系保護の観点から伐採すべきでない森林を違法に伐採したり、適切な伐採計画や植林などの管理を行わず、持続性を欠いて環境負荷が高くなってしまうというケースも存在します。

その中で「適切な循環を生み出し地球環境に配慮できている製品であるか」を認証するFSC®認証制度と呼ばれるものがあります。

FSC®認証とは

FSC®(Forest Stewardship CouncilⓇ)とは、森林管理協議会という国際的な森林管理の認証を行う協議会のことです。

適切に管理された森林で伐採された木材を積極的に利用することで、健全な森林の育成を支援するとともに、無秩序な森林伐採や違法伐採などを抑制する役割を担っています。

FSC®認証は、2つのシステム(FM認証、CoC認証)で成り立っています。

【FM認証】適切に管理されている森で伐採された木を使用していることを示す森林管理の認証

FM認証

森を審査する役割があり、

  • 違法労働がないか
  • 法的に伐採してはいけない森を伐採してないか
  • 保護動物を保護しているか

などをクリアした森の木を使用します。

【CoC認証】製造・加工・流通まで厳格なルールに基づいて製造されたことを保障する管理認証

CoC認証

加工業者、運搬業者、製品化していく過程においても適切にルールを守り、ルールが守れていない木材と混ざることがないようしっかりと管理がされています。

「FSC®認証材」「FSC®認証製品」とは

FSC®が、製品に対して発行している認証として

  • FSC®認証材
  • FSC®認証製品

というものがあります。

FSC®認証材は、先述したFM認証を取得した「森林管理の規格を満たした認証林」から生産された木材です。

単にFSC®の森から切り出された木材を使用するだけでは、FSC®認証としてPR・標榜することはできません。

FSC®認証製品は、FSC®認証材を先述したCoC認証に基づいた加工・流通過程を通過した製品です。

FSC®認証製品は、厳しい審査を経て認証を得た製品であり、様々な分野の製品に認証されています。
よく目にするのは、ノートや紙コップなどの紙製品です。

木製家具においては、オリバーが2006年に家具業界で初めてFSC®認証制度におけるCoC認証(加工・流通過程管理の認証/認証番号:SGSHK-COC-002829)を取得しました。

→ FSC®認証製品の活用|持続可能な開発に向けた取り組み|株式会社オリバー

FSC®認証を取得した製品をオフィスで使用するメリット

オフィスの移転や改装を行うときは、新たな建築資材やオフィス家具が必要になることが大半です。

その際に、どのような材料、製品を使うのかによって環境負荷が大きく変わってきます。

先述のとおり、木材を使用することは、他の材料に比べ環境負荷を抑えることができます。
その中でもFSC®認証を取得した材料や製品を使用することで、SDGsで掲げている「持続可能な開発目標」の17項目のうち、14項目に貢献することが可能です。

特に直接的に貢献するのは、目標15の「陸の豊かさも守ろう」です。

その他の項目としては以下の目標の達成に貢献することができます。

  • 目標1:貧困をなくそう
  • 目標2:飢餓をゼロに
  • 目標3:全ての人に健康と福祉を
  • 目標4:質の高い教育をみんなに
  • 目標5:ジェンダー平等を実現しよう
  • 目標6:安全な水とトイレを世界中に
  • 目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 目標8:働きがいも 経済成長も
  • 目標12:つくる責任 つかう責任
  • 目標13:気候変動に具体的な対策を
  • 目標14:海の豊かさを守ろう
  • 目標16:平和と公正をすべての人に
  • 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

環境負荷を低減し、SDGsに貢献できるFSC®認証材を使用したオフィス空間づくりと事例

FSC®認証材を使用し、SDGsに貢献しながらオフィス空間をつくることができるのか、具体的に事例を交えて解説します。

オリバー東京日本橋オフィス

オリバーの自社オフィスである東京日本橋オフィスでは、高いデザイン性だけではなく、環境へ配慮した素材を家具や内装材の随所に活用しています。

バーカウンターの足元の部分には、木製の棒材を採用しています。

オリバー日本橋オフィス

ソファには、座面や背もたれのクッションを支える部分に木材を使用しています。

ソファブース

円形のミーティングブースには、木材で制作されたルーバーを用いています。

ミーティングブース

その他、随所に木材を使用した内装を実現しています。

木ルーバーアップ
柱周りの棚

また内装材だけでなく、ミーティングチェアなどの家具製品には、FSC®認証製品を使用しています。

オリバーは木材や木製品を扱った空間づくりを得意としているため、随所に木材を取り入れています。

ミーティングブース

また、FSC®認証だけでなく、随所に環境にやさしい素材・製品を採用しています。

例えば床のタイルカーペットには、端材や海洋プラスチックなどの廃材を再利用した製品を採用しています。

木材を使用したデスク

オリバー東京日本橋オフィスが目指したのは、よりよく働き、人にも環境にもやさしく、企業ビジョンを体現するオフィスです。

前向きな活動を基盤としたビジネスの成長による「社会の持続可能性」と、かけがえのない地球とともにある「環境の持続可能性」双方を掲げ、オリバーのSDGsへの取り組みの第一歩を表現する最新オフィスです。

環境負荷を低減し、SDGsに貢献できるFSC®認証製品|木を使ったオフィス家具製品

木を使ったチェア

FSC®認証製品の椅子を1つ選択することでも、SDGsに貢献したことになると言えるでしょう。

オリバーのFSC®認証を取得した木製家具

オリバーの家具ブランドである「D&D」は、約180点の掲載製品のうち自社製の木製家具については全製品がFSC®認証製品(ライセンス番号:FSC® CO13448)です。

その中から、オフィス空間にマッチするFSC®認証製品をいくつかご紹介いたします。

パーティションやテーブル、電源のあるソファ

パーティション付きソファ

ソファの背面にパーティションがついた製品です。

パーティションに囲まれることでプライベートな空間となり、電源やテーブルも備わっているため、執務席から離れて電話をするときやじっくり1人で考えたいときなどにご利用いただけるソファです。

もちろん執務席としてだけでなく、休憩スペースとしても活用可能です。

テーブルの天板やソファ内部の木枠には、FSC®認証材が使用されています。

パーティション付きソファ使用イメージ

→ パーティションやテーブル、電源のあるソファ「SSF-F704ALT」の詳細ページを見る

カフェテイストのチェア

カフェテイストのチェア
カフェテイストのチェア

木の質感を生かしたカフェテイストのチェアです。

最近は、カフェテイストを好むお客さまが増えています。
ミーティングスペースやカフェスペースなどに採用されています。

<左側製品 S・CS-F642・SL・WS・NO>

座面には、FSC®認証レッドオークの無垢材を使用しています。
フレームにはスチールを使用し、ブラックのつや消し梨地仕上げです。

<右側製品 SCW-F670ALBN>

フレームには、FSC®認証ビーチ材の無垢材を使用しています。

カフェテイストのチェア使用イメージ

→ カフェテイストのチェア「SCW-F670ALBN」の詳細ページを見る

FSC®認証を取得したテーブルの天板

天板

天板や木口、芯材に、FSC®認証を取得した素材を使用しています。
ベンチ席やミーティング席のテーブルを、手軽に環境にやさしい素材へ変更が可能となります。

テーブルとチェアイメージ
テーブルとチェアイメージ

→ FSC®認証を取得したテーブル天板の一覧ページを見る

以上、オリバーの家具ブランドである「D&D」より、FSC®認証製品をピックアップしてご紹介しました。

他にも様々なFSC®認証製品をご用意しております。詳しくは以下のページをご覧ください。

→ オリバーのコアブランド「D&D」を見る

まとめ

以上、オフィス移転・改修を手がける株式会社オリバーの視点から、

  • 木材は、金属やプラスチックと比べ、環境負荷が低い素材であること
  • 森林を守る認証である、FSC®認証を取得した製品をオフィス空間で使用するメリット
  • 環境負荷を低減し、SDGsに貢献できるFSC®認証材を使用したオフィス空間づくりと事例
  • 環境負荷を低減し、SDGsに貢献できるFSC®認証製品を使用したオフィス家具製品

について解説しました。

FSC®認証製品を使用することはSDGsに貢献することができます。今回の記事が参考になれば幸いです。

オリバーでは、SDGsに貢献するオフィス空間を数多く手がけています。
環境にやさしいオフィスづくりにお困りの際は、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。

オリバーが提供するオフィスブランドPLACE2.5では、お客さまのビジョンを実現する、唯一無二のオフィス設計を行っています。
今回ご紹介した自社オフィスでは、オフィス見学を実施しています。詳しくは以下のページをご覧ください。

この記事の執筆者

PLACE2.5 マーケティング担当

オリバーのオフィス部門を専門に担当。 お客さまの悩みやニーズに耳を傾けて、働き方のご提案や情報発信を行います。

関連記事

オフィスの音問題を解決する方法は?うるさい環境を解決する前の注意点も紹介

オフィスの音問題を解決する方法は?うるさい環境を解決する前の注意点も紹介

オフィスの食堂スペースを有効活用する方法とは?検討フローや厨房を持つかどうかの判断軸、事例もご紹介

オフィスの食堂スペースを有効活用する方法とは?検討フローや厨房を持つかどうかの判断軸、事例もご紹介

社長室のレイアウトで検討する11のポイント!ゾーニングから社長室内の家具選びまで

社長室のレイアウトで検討する11のポイント!ゾーニングから社長室内の家具選びまで

自社オフィスのオフィスチェアの選び方!導入のポイント・注意点やおすすめのオフィスチェアを解説

オフィスに集中ブースをスムーズに導入するためのポイントは?選び方や利用者の声も紹介

オフィスに集中ブースをスムーズに導入するためのポイントは?選び方や利用者の声も紹介

オフィスのアートにおすすめな「ウォールアート」の効果と導入の仕方

オフィスのアートにおすすめな「ウォールアート」の効果と導入の仕方

活用されるオフィス休憩スペースのポイントは?計画をスムーズに進めるコツもご紹介

活用されるオフィス休憩スペースのポイントは?計画をスムーズに進めるコツもご紹介

【事例あり】オフィスに観葉植物をレイアウトするだけでオフィスが変わる!6つのアイデア

インナーブランディングとは?メリットやデメリット、実施タイミングや施策例についてご紹介

テレワークを続けるうえでの自社オフィスの活用方法6選!スペースに余裕がある際の対策も

テレワークを続けるうえでの自社オフィスの活用方法6選!スペースに余裕がある際の対策も

働きやすい職場を実現するには?まずは「コミュニケーション」で課題を明らかにする

働きやすい職場を実現するには?まずは「コミュニケーション」で課題を明らかにする

【2023年12月】オフィス移転・改装事例のご紹介

オフィスの移転・改装事例 - 人と人のコミュニケーションを促すオフィス

【2023年11月】オフィス移転・改装事例のご紹介

従業員エンゲージメントとは?オフィス改装などの施策で築く双方向的な信頼関係

従業員エンゲージメントとは?オフィス改装などの施策で築く双方向的な信頼関係

【事例あり】オフィスに観葉植物をレイアウトするだけでオフィスが変わる!6つのアイデア

【事例あり】オフィスに観葉植物をレイアウトするだけでオフィスが変わる!6つのアイデア

オフィスのレイアウトは「ゾーニング」がカギ!レイアウトのポイント11選とゾーニング事例3件をご紹介

オフィスのレイアウトは「ゾーニング」がカギ!レイアウトのポイント11選とゾーニング事例3件をご紹介

オフィスの移転・改装事例 - フリーアドレス化で時代に合わせた働きやすいオフィスへ

【2023年10月】オフィス移転・改装事例のご紹介

【2023年9月】オフィス移転・改装事例のご紹介

フリーアドレスとは?オフィスに導入するとどんな働き方になる?事例とアンケート結果も紹介

フリーアドレスとは?オフィスに導入するとどんな働き方になる?事例とアンケート結果も紹介

オフィスの移転・改装事例 - 「人が集まる場」として密なコミュニケーションがとれるオフィス

【2023年8月】オフィス移転・改装事例のご紹介

【2023年7月】オフィス移転・改装事例のご紹介

オフィスの移転・改装事例 - コミュニケーションを促す仕組みで社員が働きたくなる、デザイン性の高いオフィス

【2023年6月】オフィス移転・改装事例のご紹介

オフィスデザインコンペの開催を成功させるための6つの工夫

オフィスデザインコンペの開催を成功させるための6つの工夫

オフィスづくりに役立つコンセプトとは?具体例とともに必要性、決め方を紹介

オフィスづくりに役立つコンセプトとは?具体例とともに必要性、決め方を紹介

オフィス移転のスケジュールは?遅れる原因や企業ごとの違いも解説

オフィス移転のスケジュールは?遅れる原因や企業ごとの違いも解説

オフィス改装で成功するには「何を実現したいのか」を決める-改装タスクリスト・事例あり

オフィス改装を成功させるカギは「何を実現したいのか」を決めること – 改装タスクリスト・事例あり

オフィス受付のデザイン事例を写真とレイアウト図で解説!押さえるべきポイントは?

オフィス受付のデザイン事例を写真とレイアウト図で解説!押さえるべきポイントは?

オリバー東京日本橋オフィス

カフェのようなオフィス空間で働くメリットは?事例や導入時の注意点も紹介

オリバー東京日本橋オフィス

SDGsに貢献するオフィス空間 – 森林を守るFSC®認証を取得した、環境にやさしい製品とは?

コミュニケーションが生まれるオフィス

コミュニケーションが生まれるオフィス空間に必要なポイント|事例&アンケート

2022年のおしゃれなオフィス事例20選を写真付きで紹介│最新のトレンドとは?

2022年版おしゃれなオフィス事例15選を写真付きで紹介│最新のトレンドとは?

オリバー日本橋オフィス

オフィスデザインと工事の費用目安は?改装や移転の実例金額も紹介

Web会議に適したオフィスづくりのアイデア4選!おすすめ個室ブースの紹介も

Web会議に適したオフィスづくりのアイデア4選!おすすめ個室ブースの紹介も

Office

オフィス一覧・オフィス見学予約

全国8拠点にて、
PLACE2.5のオフィスを体感できます。

日本橋/TOKYO

西葛西/TOKYO

岡崎/AICHI

名古屋/AICHI

仙台

さいたま

大阪

福岡