従業員エンゲージメントとは?信頼関係向上させるための施策や事例を徹底解説!

企業の持続的な成長には、従業員一人ひとりの力が不可欠です。近年、その力を最大限に引き出すための重要な指標として「従業員エンゲージメント」が注目されています。従業員が自社の目標に共感し、意欲的に業務に取り組む状態は、組織全体の生産性や業績を大きく左右します。
しかし、従業員エンゲージメントは目に見えるものではないため、どう高めればいいのか、何をすればいいのかわからないという意見も多いです。
- 何が自社で取り組める施策なのかわからないので、幅広い施策を把握したい
- 従業員エンゲージメントが高まると、どういった変化が起こるのか知りたい
- 全社を巻き込んだ施策にするためには、どういった工夫が必要なのか知りたい
今回の記事では、上記のような悩みを持つ方に必要な情報を、オフィス移転・改装を手がける株式会社オリバーがお伝えします。
- 従業員エンゲージメントとは?
- 従業員エンゲージメントを構成する3つの要素
- 従業員エンゲージメントが重要視される背景
- 従業員エンゲージメントを高めるメリット
- 従業員エンゲージメントが高い企業の特徴
- 従業員エンゲージメントが低い企業の特徴
- 従業員エンゲージメントの測り方
- 従業員エンゲージメントを高めるための施策
- オフィスの移転改装によって、従業員エンゲージメントが高まった例
- 担当者だけが空回りせず、会社全体で従業員エンゲージメントの向上を取り組むために
離職率の高さや社員のチームワークに課題を感じている方や、従業員エンゲージメントが低いと感じており、高めるための取り組みが必要と思っている方の参考になれば幸いです。
従業員エンゲージメントとは?

従業員エンゲージメントとは、従業員の会社に対する愛社精神と、会社の従業員に対する思いやりが育む、双方向的な信頼関係のことです。
従業員エンゲージメントを高めることは、離職率の改善や生産性のアップなど、会社が抱える課題を解決することに結びつきます。
「エンゲージメントが高い」状態とは、従業員ひとりひとりが、「この会社で働くことに誇りを持ち、会社の成長のために自分の力を発揮したい」と会社のためにポジティブなマインドで働ける状態を意味します。
従業員エンゲージメントとモチベーションの違い
モチベーションは、特定の業務や目標達成に向けた個人の「動機」や「意欲」を指します。その源泉は、個人の内面的な達成感や興味関心にあり、短期的なものである場合も少なくありません。一方、従業員エンゲージメントは、個人と組織の強固な結びつきを土台とし、企業の成功に自発的に貢献したいという長期的な情熱を意味します。モチベーションが個人から業務へのベクトルであるのに対し、エンゲージメントは従業員と組織の双方向の関係性を示す点が大きな違いです。
従業員エンゲージメントと従業員満足度の違い
従業員満足度は、給与や福利厚生、職場環境といった待遇面に対する従業員の「満足度」を示す指標です。会社から与えられるものに対する評価であり、受動的な側面が強いのが特徴です。満足度が高くても、必ずしも業績への貢献意欲に繋がるとは限りません。対して、従業員エンゲージメントは、企業の理念への共感や仕事への情熱を基盤とした、能動的な貢献意欲を指します。満足度が「働きやすさ」の指標なら、エンゲージメントは「働きがい」を示す指標と言えるでしょう。
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項目
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従業員エンゲージメント
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モチベーション
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従業員満足度
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概要
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企業への貢献意欲・愛着
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目標達成への意欲・動機
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待遇・環境への満足感
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関係性
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従業員と企業の双方向
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個人から業務への一方向
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企業から従業員への受動的
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対象
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組織全体への結びつき
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個人の業務や目標
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労働条件や職場環境
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持続性
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長期的・安定的
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短期的な場合もある
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状況により変動しやすい
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業績への影響
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強い相関がある
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相関はあるが個人差が大きい
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直接的な相関は低い
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従業員エンゲージメントを構成する3つの要素
従業員エンゲージメントは、主に以下の3つの要素から構成されると考えられています。これらの要素が満たされることで、従業員は企業に対して強い結びつきを感じるようになります。
理解度:企業のビジョンへの共感
企業の理念やビジョン、事業戦略を従業員が深く理解し、それに共感している状態です。自分が何のために働いているのか、自分の仕事が会社の未来にどう貢献するのかを実感できることは、エンゲージメントの基盤となります。
帰属意識:組織への一体感
「自分はこの組織の一員である」という自覚や、職場の仲間との良好な関係性を指します。心理的安全性が確保された環境で、チームの一員として尊重されていると感じることは、組織への愛着を育みます。
行動意欲:自発的な貢献
企業の成功のために、指示された業務をこなすだけでなく、自らの意思で積極的に行動しようとする意欲です。新しいアイデアを提案したり、業務改善に率先して取り組んだりと、前向きな行動に繋がります。
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要素
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概要
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理解度
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企業のビジョンや経営方針、目標などを従業員が正しく理解し、共感している状態。 |
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帰属意識
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自分がその組織の一員であるという自覚を持ち、 仲間との一体感や連帯感を感じている状態。
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行動意欲
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企業の成功のために、自らの役割を果たすだけでなく、 それ以上に自発的に貢献しようと行動する意欲。
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従業員エンゲージメントが重要視される背景
近年、多くの企業が従業員エンゲージメントに注目するようになったのには、社会や労働市場の変化が大きく影響しています。なぜ今、エンゲージメントが重要視されているのか、その背景を解説します。
優秀な人材の確保と定着の重要性
少子高齢化による労働人口の減少に伴い、企業間の人材獲得競争は激化しています。また、終身雇用制度が過去のものとなり、転職が一般的になった現代において、優秀な人材を長期間にわたって確保し続けることは、企業にとって重要な経営課題です。 従業員エンゲージメントを高めることは、従業員の離職率を低下させ、人材の定着に繋がる有効な手段として認識されています。
働き方の価値観の多様化
現代の働き手は、金銭的な報酬だけでなく、仕事のやりがいや自己成長、ワークライフバランスといった多様な価値観を重視する傾向にあります。 リモートワークの普及など働き方も多様化し、企業は従業員一人ひとりの価値観に寄り添い、働きがいを感じられる環境を提供する必要に迫られています。エンゲージメントという指標は、こうした多様なニーズに応え、従業員との信頼関係を築く上で重要な役割を果たします。
人的資本経営への関心の高まり
従業員を単なる「労働力」ではなく、企業の価値創造の源泉である「資本」と捉える「人的資本経営」への関心が高まっています。 投資家も企業の持続的な成長性を判断する上で、従業員エンゲージメントのような非財務情報を重視するようになりました。人的資本の価値を最大化し、企業価値を高めるためにも、エンゲージメント向上への取り組みは不可欠となっています。
従業員エンゲージメントを高めるメリット
従業員エンゲージメントを高めることは、企業にとって多くのメリットをもたらします。ここでは、代表的な4つのメリットについて解説します。
企業の生産性と業績が向上する
エンゲージメントが高い従業員は、自らの業務に誇りと責任感を持ち、自発的に創意工夫を行います。 このような主体的な働き方は、個人のパフォーマンスを向上させるだけでなく、組織全体の生産性向上にも大きく貢献します。実際に、従業員エンゲージメントと企業の営業利益率や労働生産性には相関関係があるという調査結果も報告されています。
人材の定着率が高まり離職率が低下する
従業員が自社に愛着を持ち、働きがいを感じている状態では、離職を考える可能性は低くなります。 エンゲージメントが高い組織では、従業員は自身の成長機会を見出しやすく、良好な人間関係の中で働くことができるため、定着率が向上します。これにより、採用や育成にかかるコストを削減できるというメリットもあります。
顧客満足度の向上に繋がる
エンゲージメントの高い従業員は、自社の商品やサービスに深い理解と愛情を持っています。 その結果、顧客に対して質の高いサービスを提供できるようになり、顧客満足度の向上に繋がります。従業員のポジティブな姿勢は顧客にも伝わり、企業のブランドイメージ向上にも貢献します。
組織内のコミュニケーションが活性化する
エンゲージメントが高い組織では、従業員同士が互いに信頼し、尊重し合う文化が醸成されます。 同じ目標に向かう仲間としての一体感が生まれ、部署や役職を超えたオープンなコミュニケーションが活性化します。これにより、新たなアイデアの創出や迅速な問題解決が促進され、組織全体の活気が高まります。
従業員エンゲージメントが高い企業の特徴
従業員エンゲージメントが高い企業には、従業員が自発的に組織へ貢献したいと思えるような、共通の文化や制度が根付いています。これらは単なる個別の施策ではなく、組織全体として一貫した思想に基づいている点が重要です。ここでは、エンゲージメントが高い企業に見られる代表的な特徴を解説します。
ビジョンやミッションが明確で、全社に浸透している
エンゲージメントが高い企業では、経営理念やビジョンが単なる「お題目」で終わっていません。経営層から現場の従業員一人ひとりに至るまで、自社が何を目指し、社会にどのような価値を提供しようとしているのかが明確に共有されています。これにより、従業員は自分の仕事が会社の大きな目標とどう結びついているのかを実感でき、「組織の一員」としての当事者意識を持って業務に取り組むようになります。
コミュニケーションが活発で心理的安全性が確保されている
従業員同士、あるいは上司と部下の間で円滑なコミュニケーションが行われていることも重要な特徴です。 定期的な1on1ミーティングや部署を超えた交流などを通じて、従業員が自分の意見やアイデアを安心して発言できる「心理的安全性」の高い環境が整っています。このような職場では、従業員間の信頼関係が深まり、組織への帰属意識や貢献意欲が自然と高まります。
公正で透明性の高い人事評価制度がある
従業員が「自分の頑張りが正当に評価されている」と感じられることは、エンゲージメントを維持する上で極めて重要です。エンゲージメントが高い企業では、評価基準が明確で、そのプロセスも透明化されています。成果だけでなく、日々の業務への姿勢やチームへの貢献なども含めて多角的に評価し、それが昇進や報酬に納得感のある形で反映される仕組みが構築されています。
従業員の成長を支援する文化と制度が充実している
企業が従業員一人ひとりの成長を真剣に考えている姿勢は、従業員のエンゲージメントに大きく影響します。研修制度や資格取得支援、キャリア面談など、従業員のスキルアップやキャリア開発を後押しする制度が充実している企業は、従業員から「自分を大切にしてくれる会社」と認識されます。このような人的資本への積極的な投資が、結果として組織への貢献意欲を引き出すのです。
従業員エンゲージメントが低い企業の特徴
一方で、従業員エンゲージメントが低い企業には、いくつかの共通した特徴が見られます。自社の状況と照らし合わせながら確認してみてください。
人事評価制度に対する不満がある
評価基準が曖昧であったり、フィードバックが不十分であったりするなど、従業員が人事評価に対して公平性や納得感を持てない場合、企業への信頼は損なわれます。 自身の貢献が正当に評価されていないと感じることで、仕事への意欲は低下し、エンゲージメントは著しく下がってしまいます。
企業のビジョンや目標が共有されていない
経営陣がどのような未来を目指しているのか、会社がどの方向に進もうとしているのかが従業員に伝わっていない状態では、従業員は自分の仕事の意義を見出すことが難しくなります。 組織全体の目標と個人の業務が結びついていないため、仕事は「やらされ仕事」となり、自発的な貢献意欲は生まれません。
社内のコミュニケーションが不足している
上司と部下の対話が少なかったり、部署間の連携が取れていなかったりと、コミュニケーションが希薄な職場では、信頼関係の構築が困難です。 従業員は孤独感や疎外感を抱きやすく、組織への帰属意識が薄れてしまいます。心理的な安全性が確保されていないため、率直な意見交換も行われず、組織は停滞してしまいます。
従業員エンゲージメントの測り方

従業員エンゲージメント向上のためには、まず自社の現状を客観的に把握することが重要です。そのための有効な手法を以下にて紹介します。
エンゲージメントサーベイの活用
エンゲージメントサーベイは、従業員に対して仕事や組織に関するアンケート調査を行い、エンゲージメントの状態を数値化する手法です。米ギャラップ社が開発した「Q12」などが有名で、組織の強みや課題を客観的に分析できます。
eNPS(従業員ネット・プロモーター・スコア)
eNPSは、「現在の職場を親しい友人や知人にどの程度おすすめしたいか?」というシンプルな質問から、従業員のエンゲージメントを測定する指標です。手軽に実施できるため、定期的に測定し、施策の効果を測るのに適しています。
従業員エンゲージメントを高めるための施策

従業員エンゲージメントを高めるためには、多角的なアプローチが必要です。ここでは、すぐに取り組める具体的な方法をいくつか紹介します。
企業のビジョンや理念を浸透させる
企業の存在意義や目指す方向性を、全従業員と共有することが第一歩です。 定期的なミーティングや社内報などを通じて、経営層から一貫したメッセージを発信し続け、従業員の共感を育むことが重要です。自分の仕事が企業の大きな目標にどう繋がっているのかを理解することで、従業員は仕事の意義を実感できます。
それぞれの従業員とコミュニケーションを取る
まずは、一人ひとりの従業員とコミュニケーションを取り、会社に対してそれぞれが抱える不安や悩みを聞き取りましょう。
方法として、雑談の中で聞き取りができればベストですが、その他にもアンケートを実施したり、感度の高い従業員を数名ピックアップして個別ヒアリングを実施する、座談会を開くなどがあります。
すべての不安や悩みを解決できるわけではなくても、解決しようと寄り添う「姿勢」を見せることが大切です。
ただし、例えばアンケートを取ったまま、その後何の施策もしないということは避けなくてはなりません。
その後のアンケートには正直な回答で協力してくれなくなってしまうだけでなく、不信感が高まる原因にもなりかねません。
- アンケート結果
- それを受けて改善した項目
- すぐには改善が難しい項目に対しては、いつ解決する予定なのか
といった情報をフィードバックすることが必要です。
ちなみに、オフィスの工夫によって、コミュニケーションを活性化し、雑談を起こしやすくするといった取り組みもあります。
- 固定席ではなくフリーアドレスを導入する
- ゾーニングの工夫によって、接触機会を増やす
- お客さまが入ることのできるエリアの設定を工夫する
上記のような工夫が、コミュニケーション活性化のために有効です。
<関連コラム>
→ コミュニケーションが生まれるオフィス空間に必要なポイント|事例&アンケート
公平で納得感のある人事評価制度を構築する
評価基準を明確化し、誰にとっても公平で透明性の高い人事評価制度を構築することが不可欠です。 成果だけでなく、業務プロセスや組織への貢献といった多面的な評価を取り入れ、従業員一人ひとりの努力や成長を適切に認める仕組みが求められます。定期的なフィードバックを通じて、評価への納得感を高めることも重要です。
従業員の成長とキャリア開発を支援する
従業員が自身の成長を実感できる機会を提供することも重要です。 研修プログラムの充実や資格取得支援、社内公募制度の導入など、従業員が主体的にキャリアを築いていけるような仕組みを整えましょう。企業が従業員の成長に投資する姿勢を示すことで、従業員のエンゲージメントは高まります。
ワークライフバランスを推進する
従業員が心身ともに健康で、プライベートも充実させられる環境を整えることは、エンゲージメントの土台となります。 フレックスタイム制度やテレワークの導入、有給休暇の取得促進など、柔軟な働き方を推進し、従業員の多様なライフスタイルを尊重する姿勢が求められます。
<関連コラム>
→テレワークを続けるうえでの自社オフィスの活用方法6選!スペースに余裕がある際の対策も
従業員のやる気が発揮できるような環境づくり
従業員が仕事を少しでも楽しんでできるような環境づくりが、従業員エンゲージメントを高めることに繋がります。
例えば上司が部下に対して、励ましをしたり、声がけをするなどといった取り組みや、業務をおこなうための最適なデバイスの導入などです。
他にも、やる気がでる環境の例として「ABW」というオフィスレイアウトが挙げられます。
ABWは、Activity Based Workingの略で、活動(働くシーン)に応じた環境で仕事をするスタイルのことで、自由な働き方を推奨するスタイルとなります。
オフィス内には執務デスクだけでなく、ミーティングテーブル、ソファ、集中ブースなど様々な種類の働く場が用意され、各個人が自分の業務に合う場所を選択できる働き方です。
ABWになることで、人によってコミュニケーションが取りやすくなったり、業務に集中しやすくなったりする効果があります。
<関連コラム>
→ フリーアドレスとは?オフィスに導入するとどんな働き方になる?事例とアンケート結果も紹介
オフィスの雰囲気を一新する
今まではオフィスの改装について、
- お金が余ったから改装する
- 人数が変わったら改装する
という会社が多かったですが、近年は
- 採用強化をしたいから、オフィスのデザインをきれいにしたい
- 風通しを良くして従業員エンゲージメントを高めたいから、コミュニケーションの取りやすい環境にしたい
という理由で、オフィス改装を実施することが増えてきました。
「会社を変える」というメッセージの具現化として、オフィスの一新はよい手段です。
特に大きな会社では、会社を変えるという意思や経営者の思いは伝わりにくいものです。
そうした伝わりにくいメッセージは、オフィスの内装に反映することで、伝わりやすくなります。
またオフィス改装では、「会社に行きたいな」「ここで働く自分はかっこいいな」「家族や友達に自慢できる仕事だな」などと、従業員をポジティブな気持ちにすることもできます。
- 一部にフリーアドレス席を設けてみる
- 席を広くしてみる
- 従業員が快適に働ける設備を導入してみる
従業員が働きやすいようにオフィスを改装する時、従業員は「きちんと自分が大事にされているんだな」と感じることができます。
言葉だけでなく、形にしているということがポイントです。
オフィスを綺麗にすることも、従業員のモチベーションアップには繋がりますが、しばらくすると慣れてしまいます。
ただ単に綺麗なオフィスを作るのではなく、コミュニケーション活性化や個人の働きやすさの向上を目指した改装にすることが大切です。
注意点は、オフィスの移転改装を、ひとつの部署だけ優遇しないようにすることです。
また、固定席が向いた部署に対して無理やりフリーアドレスにするなど、無茶な改装はしないことも必ず踏まえましょう。
派手で斬新なレイアウトでなくても、従業員の意見を聞いて適切なオフィス改装を行えば、従業員エンゲージメントは高まります。
オフィスの移転改装によって、従業員エンゲージメントが高まった例
以下では当社オリバーが担当した、従業員エンゲージメントが高まるオフィス移転・改装の事例をご紹介します。
三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 様

MINDさまの企業ロゴの形やカラーを取り入れ、会社に誇りを持てる空間をご提案しました。

サイバーフュージョンセンターのレイアウトは、部署間の連携がとりやすいようにハニカム構造の島置き型としています。
各ポジションの中心には、さっと集まりミーティングができるハイテーブルを用意しており、軽い打ち合わせや立ちの姿勢での作業が可能です。
各個人のデスクをブーメランデスクとし、多くのモニターを使用しても十分なスペースを確保できるようになっています。
→ 自社らしさを表現した、エンゲージメントを向上させるオフィス
株式会社渡敬 様

機能的な動線計画や高低差によるエリア分けなどの「ABW」を意識したゾーニングにより、気分や目的に合わせて自ら最適な環境を選択し、自由に働くことができるオフィスです。
「ABW」とは、「Activity Based Working (アクティビティ・ベースド・ワーキング)」の略で、従業員が業務内容に合わせて好きな場所で働けるというワークスタイルを意味します。

こちらは、専⾨書やカタログなどの書籍を閲覧できるライブラリースペースです。
書棚とカジュアルなフォルムのチェアでコーディネートされており、創造性のある作業に集中できます。
担当者だけが空回りせず、会社全体で従業員エンゲージメントの向上を取り組むために

従業員エンゲージメントは、誰かひとりが高めようと思っても高められるものではなく、会社全体で従業員エンゲージメントを高める「運動」にしていくことが重要です。
従業員エンゲージメントを高める施策を実行するためには、経営判断が大きいので、発案者は経営層をうまく巻き込んでいく必要があります。
経営層を動かしたら、その経営層から「こういうことをやっていく」と各セクションにしっかりアナウンスしてもらい、会社全体に従業員エンゲージメントアップの意識を芽生えさせます。
自社だけで推し進めることが難しいなら、コンサルティングなど外部の視点を入れることも有効です。
主観ではない、客観的な判断を取り入れることができます。
まとめ
以上、オフィス移転・改修を手がける株式会社 オリバーの視点から、
- 従業員エンゲージメントとは?
- 従業員エンゲージメントを構成する3つの要素
- 従業員エンゲージメントが重要視される背景
- 従業員エンゲージメントを高めるメリット
- 従業員エンゲージメントが高い企業の特徴
- 従業員エンゲージメントが低い企業の特徴
- 従業員エンゲージメントの測り方
- 従業員エンゲージメントを高めるための施策
- オフィスの移転改装によって、従業員エンゲージメントが高まった例
- 担当者だけが空回りせず、会社全体で従業員エンゲージメントの向上を取り組むために
についてご紹介しました。
従業員エンゲージメントを高めて、いい従業員が長く勤めて力を発揮できるようにし、会社の課題解決や業績アップに繋げましょう。